ごえんぼう

2026年09月11日 (金曜日)

 わが家の近所に公衆電話は二つ。引っ越してきた当初は五つあったが、いつしか消え、公園内と学生寮前の歩道に復活した。街角の風景は静かに変わる▼101年前の今日、新橋と上野の駅前に日本初の街頭公衆電話が登場した。そばが2銭の時代に15銭の通話料は高かったが、誰でも使える電話機は新しい便利さの象徴だったという▼自然災害が報じられるたび、非常時の連絡手段として公衆電話の所在を意識する。スマートフォンの災害伝言ダイヤルも頼りになるが、電源や通信が途絶えることもある。そんな時、公衆電話が最後の砦となる▼9月11日は、世界自然保護基金(WWF)が設立された日でもある。野生生物の危機を訴える研究者たちの思いが国際的な活動へと育ち、環境保全の流れにもつながった。街角の電話とWWF。規模は違うが、どちらも気候変動の影響から、人や地球を守る存在と言えるのではないだろうか。