ソアロン 商品構成変わり復調鮮明
2026年09月11日 (金曜日)
GSIクレオスグループでトリアセテート繊維製造のソアロン(大阪市中央区)の上半期(4~9月)は、ほぼ計画通りに推移する見通しだ。今期(2027年3月期)は前期比約15%の増収を計画しており、下半期は国内外での拡販とともに、撚糸物の回復にも注力する。
トリアセテート繊維「ソアロン」の販売は前下半期(25年10月~26年3月)から回復し、今期に入り、上半期も増収で推移する。主力のレディースに加えてメンズも伸ばす。
従来とは商品構成が変わり、「セラテリー」「ミッション」など撚糸物のスーツ地が低調な一方、サテンやスラブなど撚糸をしない生地が伸びている。ドレープへの流れや、合繊らしさを求める声が増えていることなどが背景。スーツ地は年間を通じて暑い日が増える中で二重織りの動きが鈍い一方、麻調などは伸びているという。
日本市場は横ばいで、織物が伸びているが、ニットは落ち込んでいる。海外は北米が伸び、中東も微増。中国は少しずつ回復に向かっているという。
改めて拡大に注力している欧州は4月から営業担当者が長期出張して開拓を進めており、「下半期に向けて足掛かりができた」(坂本宜士社長)と手応えをつかむ。海外ではGSIクレオスとの連携でラグジュアリーブランドとの取引が広がるなど、グループの相乗効果も出ている。
27春夏のデリバリーが始まる下半期は、日本、海外とも拡大を狙う。グループ会社のGSIソアロンテキスタイルラボ(福井県あわら市)では試験反の開発を強化しており、商品幅を広げながら撚糸物を含めて伸ばす考え。
売り上げの回復に合わせて糸の生産量も拡大し、北陸産地への発注量も増やしている。ただ、売れ筋の変化もあって、撚糸の発注量の回復が遅れているなど分野によって強弱があるのが現状。スーツ地は薄肉、強撚素材の提案を強化するなど、下半期の発注量回復に向けて取り組みを進める。
東レとの協業が進展
昨年から始まった東レとの協業は、織物分野から進んでいる。東レがトリアセテート繊維「ソアロン」との複合に適したポリエステル糸を開発するなど、東レからの糸購入量は前年の2倍以上に増えている。現在はナイロン糸でも開発中。
東レでのソアロンを使った生地開発も婦人で進み、ソアロン糸の東レへの販売量も拡大。今後に向けてはスポーツなどでの生地開発も進める。トリコットの開発では、東レ、GSIクレオス、ソアロンの3社協業による取り組みも出てきている。





