「アンフィーロ」 来年以降に出店攻勢

2026年09月11日 (金曜日)

 オンワード樫山の機能美に特化したブランド「アンフィーロ」は、10~20店舗の出店交渉に入った。ショッピングセンター(SC)を中心に出店オファーが増えており、「来年以降に実店舗が増える」(越智大輔常務執行役員)見通し。一部では紳士服との複合店も計画する。

 4月には初の単独店をアーバンドックららぽーと豊洲(東京都江東区)に開設。オープンから2週間で機能パンツ「最愛ジョグパン」が500本売れるなど、好調な滑り出しとなった。9月に入り秋物も動き始め、自社のネット通販では袖刺しゅうブラウスやキーネックカーディガンが堅調に推移している。

 従来はデジタル販促を基盤にネット通販で顧客を開拓し、実店舗ではオンワードグループのブランド複合店「オンワード・クローゼットセレクト」で販売してきた。単独店で手応えを得たことから、「豊富なサイズ展開や機能美を体感できる単独店をさらに増やす」(越智氏)方針だ。

 26秋冬シーズンは、主力の婦人服に加え、セットアップなどを提案する紳士服を強化する。婦人服で培った機能性や価格戦略の知見を紳士服の商品開発に生かす。

 婦人服は、コットンやカシミヤ混のニットウエア、伸縮性と撥水(はっすい)性を備えたフレアジーンズ、重ね着を想定したレイヤードインナーを充実させる。最愛ジョグパンでは、東レの吸水速乾ポリエステル「セオα」を使用した。

 防寒アウターは、ダウンウエアブランド「タイオン」と協業。住友金属鉱山が開発した、太陽光に含まれる近赤外線を吸収して素材自体が発熱する「ソラメント」を採用し、ミニマルなデザインに仕上げた。

 アンフィーロは2021年秋のデビュー以来、機能美に特化した商品構成で売り上げを伸ばしている。26年2月期の売上高は105億円(前期比35・5%増)。現在は同社の戦略強化ブランドとして、経営資源を集中させている。