ごえんぼう
2026年09月16日 (水曜日)
筑波大の柳沢正史国際統合睡眠医科学研究機構長・教授が、米国の権威ある医学賞で“ノーベル賞の登竜門”と言われるラスカー賞の基礎医学部門を受賞した▼柳沢教授は1998年、重要な睡眠制御因子のオレキシンを発見。睡眠障害の治療に向けた創薬研究に結び付き、不眠症治療薬の開発にもつながった。睡眠は寝具とも関わりが深く、本紙でも何度か柳沢教授を紹介している▼オレキシンは当初食欲と関係する物質と考えられ、睡眠と結び付くのには時間が掛かった。受賞会見での「基礎研究の中でもそういう探索研究、どこへ行くかよく分からないでやるような研究が、日本だけでなく世界的にディスカレッジ(軽視)されていて、それが続くと何も起こらなくなる」という言葉が印象的だった▼最短ルートで効率よくゴールにたどり着こうとしがちだが、想定していない脇道にこそ、新たな発見があるのかもしれない。





