ごえんぼう
2026年09月24日 (木曜日)
東京のファッション・ウィークが閉幕し、展示会もほぼ終了した。円安の長期化は、デザイナーズブランドの生産に暗い影を落としている▼海外ブランドから見れば、円安で日本の生地や加工料は相対的に安価に感じる。職人技や丁寧に作り込む生地を強みにする国内産地は、海外ブランドにとって魅力的な仕入れ先だ▼欧州ブランドのテキスタイル担当は「数年前と比べ、5割引きで買っている感覚だ」と話す。一方、日本のデザイナーズブランドでは、生地の調達や染色で遅れが目立ち、多くのデザイナーが「順番待ち」という苦しい状況にある▼旺盛な注文に対し、工場は慢性的な人手不足や設備増強の難しさを抱える。円安による活況がいつまで続くかも分からない。合同展に参加した工場関係者は「工場の増設は現実的ではない」とした。産地が評価される半面、国内ブランドが「順番待ち」では、何とも皮肉な繁盛記である。





