シキボウベトナム 第三国向け拡大狙う

2026年09月25日 (金曜日)

 シキボウのベトナム法人、シキボウベトナムの2026年度上半期(26年1~6月)は、売上高が前年同期比2・5倍、利益が2・0倍に拡大した。ユニチカトレーディング(UTC)の衣料繊維事業との統合効果が大きかったが、原糸販売を中心に既存事業も着実に伸ばした。今後は糸・生地・縫製品までの一貫体制に磨きをかけつつ糸・生地開発に力を入れ、内販や欧米など第三国向けの拡大に臨む。

 同社は紡績糸と丸編み地の販売と縫製品の生産管理を手掛けてきたが、UTCとの統合により、織物とトリコットもラインアップに加わった。既存事業では超長綿のスーピマ使いの綿糸や「テンセル」リヨセル、モダールの糸などが販売量を伸ばしている。備蓄機能で顧客のQRニーズを取り込んだ。

 生地販売も伸ばした。現状は対日のバイオーダーのみだが、欧米顧客からの引き合いが増えており今後の拡大対象に位置付ける。欧米だけでなく韓国向けも伸ばす。内販は「興味、関心は持ってくれる」が、ロットの問題で成約に至らないケースが多いという。

 ポリエステル系原料の値上がりなど中東情勢の影響は受けているが、「糸・生地の量とバリエーションが少ない。特に付加価値品が少ない」とされる同国の特徴を踏まえながら、今後も糸・生地生産と開発で日本品質、シキボウ品質を担える協力工場を拡充していく。開発は差別化、付加価値化の方向性を鮮明にする。