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パシフィック・テキスタイルズ/番禺工場の開発・量産強化/丸編み・経編みともに拡充

2026年09月25日 (金曜日)

 【香港=岩下祐一】東レが出資する香港の丸編み地大手、互太紡織(パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス)は、マザー工場と位置付ける番禺工場(中国・広東省)の開発と量産の双方を強化する。丸編み地ではダブルジャージー、経編みでは付加価値品の対応を強化する。一定の生産量を維持しながら開発力を高め、開発と量産を両立できる工場を目指す。

 同社の生産は番禺工場と、ベトナム・ハイズオン工場、同ナムディン工場の3拠点で行う。ナムディン工場は2024年に稼働を開始した。販売先は日系SPA向けが約6割、欧米向けが3割弱、中国内販が1割を占める。

 番禺工場では、丸編み地でダブルジャージーの需要が増えている。これまでは、ストレッチ素材を使った薄地・軽量のインナー向けシングルジャージーがメインだったが、「カットソー向けのダブルジャージーが求められるようになっている」と舟橋輝郎会長は話す。そのため、現在外注しているダブルジャージーの内製化を検討している。

 経編み地もインナー用途を中心に強化する。ナイロンとスパンデックスを使う2バーのトリコットなど汎用(はんよう)品に加え、異なる素材を組み合わせた3バーなどの付加価値品を増やす。ゲージも従来の38ゲージ中心から、40ゲージ以上を増やす。

 中国内販では寝装を成長分野と位置付ける。広幅生地が必要になるため、対応設備を整える。「地場大手ホテルチェーンとの取り組みが順調に進んでいる」(舟橋会長)

 一方、地場大手スポーツ向けでは、汎用品から特殊品、無地から柄物へと需要が細分化し、要求水準も高まっている。採算との両立が課題となっており、販売戦略を見直している。

 26年3月期は、売上高が0・9%減の50億1400万香港ドルとなった。営業利益は1・9%増の1億8400万香港ドルだったが、米国の相互関税や為替差損、スリランカの関連会社の利益減少などが響き、純利益は50・5%減の8290万香港ドルとなった。