東洋紡せんいと御幸毛織 品位と機能を融合
2026年09月28日 (月曜日)
東洋紡せんいと御幸毛織(名古屋市西区)は、独自の長短複合紡績糸「マナード」の技術をベースに天然繊維の品位と合成繊維の機能を融合した糸を積極的に打ち出す。10月7~9日に東京ビッグサイトで開催される合同展示会「ファッションワールド東京」(FaW東京)に共同出展し、多彩な特殊紡績技術による糸やリサイクル綿糸などを紹介する。
展示会で東洋紡せんいは、独自の長短複合紡績糸「マナード」の技術を応用し、天然繊維と合繊長繊維の利点を融合した長短複合紡績糸「ネイチャーブリッジマナード」を打ち出す。綿やシルク、リネンなど天然繊維にマスバランス方式ケミカルリサイクルナイロン長繊維「ループロン―C」や再生ポリエステル長繊維を組み合わせることで天然繊維の高品位と合繊の機能性を融合した。最近では国内の大手生地商が婦人服地で採用したほか、海外の高級ブランドも採用に向けて動くなど評価が高まっている。
リサイクル綿糸「さいくるこっと」も紹介する。新方式開繊技術によって繊維長を維持した反毛を原料とするため、細番手糸やリサイクル原料100%の紡績が可能。糸表情の品位にも優れる。そのほか、鞘に綿、芯に異形断面のセラミック練り込み再生ポリエステル短繊維を配することで綿の風合いと速乾性やUVカット機能などを両立した2層構造糸「テクノコット」、合繊の疎水性を持ちながら、糸内部に水分吸収性を持たせた紡績糸「さらすう」、再生ポリエステル・常圧カチオン可染ポリエステル複合紡績糸「カラファインエコ」なども紹介する。
一方、御幸毛織はウールと合繊による長短複合糸「マナード」のバリエーションを提案する。長繊維複合のため洗濯時のマイクロプラスチック発生が少ないといった特長も打ち出し、これまでウール素材をあまり扱わなかった企業や用途に向けた提案に力を入れる。
マナードは近年、北陸産地からの引き合いも増えており、海外でも評価が高まっている。世界的に〝ウール離れ〟がささやかれる中、ウールを超えた機能を持つウール素材として打ち出すことで、ウール需要を掘り起こし、尾州など国内の毛織・編み産地の活性化にもつなげたい考えだ。





