帝人富瑞特〈香港〉/欧米向け製品規模拡大へ/カンボジア生産など強化
2026年09月28日 (月曜日)
【香港=岩下祐一】帝人フロンティアの香港法人、帝人富瑞特〈香港〉が、欧米ブランド向け製品事業の拡大に注力している。生地一貫ビジネスの拡大やカンボジアでの生産体制強化、ベトナム生産の機能強化を進める。次の成長に向け、当面は売り上げ規模の拡大を最優先する方針だ。
同社は帝人フロンティアグループの欧米向け製品事業のフロント拠点だ。顧客は中高級価格帯の欧米カジュアルブランドが中心。事業別売上比率は製品7割、生地3割だ。
生地事業では、縫製工場への売り込みに乗り出した。顧客基盤の強い縫製企業に対し、自社の生地を提案している。
併せて、素材から製品までの一貫ビジネスの拡大も目指す。タイ・ナムシリ・インターテックスや中国・南通帝人のグループ企業の素材をセットで提案し、収益を確保する狙いだ。
生産は、自社管理下にあるベトナム出資工場が中心。日本人駐在員を含む北部・南部のチーム体制(計10人程度)を敷く。「パタンナーの配置など、帝人フロンティア〈ベトナム〉と連携した機能強化に取り組んでいる」と木下好勝社長は話す。
ベトナム生産が成熟化する中、代替生産地としてカンボジアでの生産にも着手している。カンボジアの縫製会社は香港も含め中国資本企業が中心で、「中国語に堪能な自社スタッフとの相性が良い」(木下社長)。現状は織物製アウターが強みだが、今後はセーターも新たな武器としたい考え。セーター向けにはグループの糸を提案していく。
2026年3月期の業績はほぼ横ばいだった。米国向けが好調だった一方、欧州向けに厳しさがあり、明暗が分かれた。27年3月期第1四半期(4~6月)は計画通りに進展している。





