第6回ザ・メーカーズ・アパレルショーレビュー~品質や技術で 魅せる~vol.4
2026年10月01日 (木曜日)
東アやバングラでも生産
今回展では、中国だけでなく、東南アジアやバングラデシュに生産拠点を持つ出展企業が従来に比べ増えた。アイテムやロット、納期などに応じて生産国をすみ分け、効率生産につなげている。
InResSTは、廃棄漁網を有効活用したリサイクルナイロン素材を打ち出す。本社事務所は浙江省に、江蘇省とベトナムに生産拠点を持つ。糸から生地までを一貫して手掛ける。現在の取引はアメリカの企業が中心だが、日本市場の開拓を目指して出展した。担当者は「環境に配慮した素材のため、来場者の反応は良かった」と話す。
嘉興市帝凱服飾は、ニット製品が主力だ。浙江省に自社工場を置くほか、バングラデシュに協力工場を持つ。レディース、メンズともに取り扱う。子供服は長年にわたりハイエンドブランドとの取引実績がある。取引の80%以上が欧米企業で、今年から日本市場の開拓に乗り出した。今回展について、担当者は「やや来場者が少ない印象」と振り返った。
Yantai Cherry Groupは、カジュアル服を取り扱う。山東省と吉林省、カンボジアに自社工場を、ミャンマーに協力工場を持つ。デニムやチノ、コーデュロイなどのカジュアルパンツといったボトムスを得意とし、月産約6万枚を生産する。取引の9割以上が日本企業だ。
「近年は単価と受注量がともに低迷している」と担当者は厳しい表情を見せる。今回展では加工や刺しゅうなどでアクセントを加えたボトムスを並べ、技術力をアピールした。
青島帝欧国際貿易は、大人から子供までのカジュアル服を取り扱う。山東省とバングラデシュに自社工場を構える。リードタイムが長く単価の安い製品はバングラデシュで、リードタイムが短くデザイン性の高い製品は中国で生産する。日本企業との取引が100%。近年は取引量が減少傾向で、単価も低迷しているという。
日中関係の影響について、担当者は「中国の航空各社が日中路線を減便しているので、来日しにくくなった」と話す。
展示会では、サンプル製品を豊富に並べてアピール。担当者は「AFF(ファッションOEM・ODM展示会)より、ザ・メーカーズ・アパレルショーの方が小規模で来場者ともゆっくり商談できる。新規取引先を開拓し、巻き返しを図りたい」と意気込む。
(おわり)





