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クラレトレーディング/複合紡糸で開発加速/第1弾は「ニンファス」

2026年10月01日 (木曜日)

 クラレトレーディングは、2成分複合紡糸技術をベースにした素材開発を加速させている。このほど、第1弾として調湿性特殊複合繊維「ニンファス」を開発した(一部既報)。ポリエステルとナイロンを複合紡糸することで吸放湿性と接触冷感、速乾性を兼ね備える。同社では今後も革新的な新素材を開発・発表する計画だ。

 ニンファスは、芯にポリエステル、鞘に吸湿機能ナイロンを配置したポリエステル・ナイロン複合長繊維。鞘のナイロン成分によって吸放湿性を発揮し、芯のポリエステル成分の疎水性が速乾性を発現する。

 上野裕樹取締役繊維部門長兼クラベラ事業部長は「ナイロンとポリエステルの複合紡糸は成分が剥離する問題があり、これまであまり例がない。ニンファスは、当社がこれまで培ってきた複合紡糸技術によって剥離しない点がポイント」と話す。

 吸放湿性と接触冷感、速乾性を併せ持つ特性を生かし、まずは春夏向けスポーツ・アウトドア用途で縫製品としての販売を目指す。28春夏で先行提案し、29春夏から本格投入する計画だ。

 また、海外アパレルへの提案にも取り組み、こちらは糸・生地での販売を進める。そのために海外の展示会へも積極的に出展する。

 今後もニンファスに続く先進的な新商品を開発・発表する計画だ。繊維部門直下の繊維統括マーケティング部が事業部を超えて素材の企画開発を進める体制となっており、技術的リソースも集約した。こうした取り組みを通じて、引き続き先進的で独自性のある素材の開発と発信を強化する。