カンボウプラス 複合シートを水平リサイクル
2026年10月06日 (火曜日)
キャンバス加工・製品製造販売のカンボウプラス(大阪市中央区)は、合成樹脂と繊維からなる複合シートの水平リサイクルに取り組む。複合シートを従来よりも細かく粉砕し、合成樹脂と繊維を分離せずにシートの原料に再利用することができる。微粉砕設備は福井工場(福井県鯖江市)に導入し、2027年度(28年3月期)に稼働する。
複合シートに使用されている合成樹脂をリサイクルするには、合成樹脂と繊維を分離する必要があった。同社は、複合シートの微粉砕化に着目し、1~3㍉程度(従来は5~10㍉)に細かく粉砕する特殊技術を確立。これにより繊維を除去せずにそのまま利用することが可能になった。
粉砕されたシートを再原料化してシートへと再生する。樹脂ベースでリサイクル率は約50%、ベースとなる基布は再生ポリエステルを100%使用する。粉砕設備は27年度からまずは工場で出る端材などのリサイクルから始動する。
使用済みシートの回収・再生も行うが、建築資材やイベント用で使用されるシートはレンタルが多く、「貸し出し、返却、洗浄、貸し出しというサイクルが構築できており、使用済みシートの回収も比較的容易」という。使用済みシートは有価物として回収する。
環境省の「令和8年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」に採択された。使用済み複合シートの合成樹脂と繊維を分離しない水平リサイクルは「業界初の試み」とした。
このほど幕張メッセで開催された「サステナブルマテリアル展」で紹介した。同展には、大和紡績とダイワボウレーヨン、カンボウプラスが3社合同で出展した。「同展への出展は初めてで、3社合同の提案も初」。今回は、原料や衛生材料、衣料、産業資材まで幅広く提案した。
原料や衛生材料では、海洋生分解性レーヨン繊維「エコロナ」、エコロナを使った不織布「アピタスE」などを展示した。産業資材では、複合シートのリサイクルに加え、軽量帆布を提案。従来の軽量帆布が目付390㌘であるのに対し、同360㌘の製品を開発中としている。





