ユニフォーム業界の 風を読む(3)/シキボウ 繊維部門繊維営業部部長 橋本康典氏
2026年10月08日 (木曜日)
シナジー発揮していく
――2026年4~9月の商況は。
当社は今年1月にユニチカトレーディング(UTC)の衣料繊維部門と統合しました。その分、ユニフォーム関連事業の売り上げは大幅増になりました。ただ、シキボウの既存分はほぼ横ばいで、UTC分は統合準備の中で落とした商権もあり伸ばせていません。
――中東情勢の影響もあり、あらゆるコストが上昇しています。
3~8月にかけて価格改定交渉を進め、大半が決着しました。顧客や素材によって上がり幅は違いますが、15~20%の引き上げをお願いしました。
――製品事業は。
シキボウでは元々ごく少量でした。UTCのユニフォーム製品OEMが加わったことで、今後増えていく流れです。ベトナム縫製が軸になります。またシキボウベトナムは編み地を主力にしていますが、UTCのベトナム法人が加わったことで織物へも商品ラインアップが広がりました。この部分ではシナジーの発現を実感しています。
――好調な素材は。
高通気の「アゼック」、毛羽立ちを抑えてシャープな表面感を持つ特殊紡績糸「クールボディ」使いの生地、旧UTCの太陽光遮蔽(しゃへい)クーリング素材「サラクール」、気化熱によるクーリング素材「打ち水」などが好調です。来春夏向けが始まる下半期でのさらなる拡販を目指します。
――そのほかの拡販戦略は。
シキボウ、旧UTCの備蓄定番生地を収録した見本帳を刷新します。織物、丸編み地、トリコットの生機約100品番を掲載し、ユニフォーム部門の4課の営業スタッフ全員が持参し、顧客に提案していきます。
販路戦略では、備蓄アパレル向け、別注案件の両方を拡大していきたい。統合シナジーを存分に発揮していきます。
商品面ではやはり、猛暑対策素材の開発と提案に力を入れつつ、高視認や防炎などの機能素材、環境配慮素材などを充実させていきます。
――ユニフォーム業界について、一言お願いします。
近年、シキボウ江南(愛知県江南市)の工場にユニフォーム関連のアパレルメーカーや商社が訪れる機会が増えています。工場を見ることで浮かんでくるアイデアもあるでしょうし、ファン作り、日本のモノ作り存続のためにもこうした取り組みを続けていきたいですね。
(毎週木曜日掲載)





