「台北紡織展」が開幕/循環とAIが主役に/410社が最新提案
2026年10月07日 (水曜日)
【台北=岩下祐一】素材と繊維機械の見本市「第30回台北紡織展」(TITAS)が6日、台湾・台北市の南港展覧館で開幕した。台湾を中心に12カ国・地域から410社が出展。サステイナブル、機能、スマート製造を3大テーマに、繊維to繊維(T2T)や単一素材化などの循環対応、高機能素材、人工知能(AI)を活用した生産技術などを提案する。会期は8日まで。
今回展では、ペットボトルや廃棄漁網、農業廃棄物などを原料とする循環素材に加え、T2Tや生地の単一素材化に取り組む企業が多い。製造工程でも無溶剤加工や原着糸などによる環境負荷低減を提案。機能素材では、吸湿速乾、防水透湿、温度調節、弾性、耐摩耗などのスポーツ・アウトドア用途に加え、安全防護、医療、航空宇宙などへの展開を打ち出す。
スマート製造では、AIやデータ分析、デジタルシミュレーションの活用が進む。デジタルサンプリングや自動検反に加え、品質予測、工程データの統合などへの応用を提案する企業が目立つ。
地場大手では、台塑企業(フォルモサ・プラスチックス・グループ)、遠東新世紀(ファー・イースタン・ニュー・センチュリー)、力麗(リーリー)、儒鴻(エクラット)、旭栄(シュイロン)などが大型ブースを構える。台塑企業はT2Tや再生ポリプロピレン、炭素繊維などを、遠東新世紀はT2Tや100%ポリエステル循環素材、高機能繊維などを紹介。力麗も漁網回収糸や再生TPEE(熱可塑性ポリエステルエラストマー)などを提案する。
節目の30周年を記念し、台湾企業30社の素材・技術を集めた「台湾精選紡織品」の展示コーナーも設置した。13のアパレル作品を通じて素材の機能や用途を紹介する。
海外からの商談誘致にも力を入れる。





