TTS2027秋冬(1)/14日から価値ある商材を提案/新規19社含む247社出展
2026年10月07日 (水曜日)
生地総合展「東京テキスタイルスコープ(TTS)2027秋冬」が14日に東京都港区の都立産業貿易センター浜松町館で開幕する。国内外から247社が出展し、16日までの3日間にわたって価値の高い商材を買い付け担当者らに提案する。今回は「東レ100周年繊維総合展」も開催される。
TTSは、業種や世代、産地などの垣根を越えた交流・情報交換の場として、また「産産連携」「産学連携」によるビジネス機会創出の場として、2025年に始動した。4回目を迎える今回は、浜松町館の2~5階に加え、同じ建物内にある東京ポートシティ竹芝ポートホールを会場とするなど、規模を拡大して開催する。
出展企業247社のうち新規出展は19社で、日本企業は王子ファイバー、オークラ商事、オーノ、カナーレジャパン、シナネンゼオミック、滝善、デビス、松井織布、松村、光延織物の10社が名前を連ねる。海外の新規出展は中国企業が中心だが、韓国企業の名前も見える。
浜松町館の2階は、企画コーナーを集積するほか、長繊維(化合繊・化合繊複合)の出展ゾーンとした。企画コーナーの一つであるトレンド&インデックスコーナーは、「発見」を施工プランとし、疑問の先にある可能性、その先に誘うイメージで空間を演出する。
出展者の商材の中から次の売れ筋を探す人気素材投票コーナー「ワッツネクストテキスタイル」は、47社の商品が展示される予定。毎回注目を集めており、ここで見た生地を求めてブースを訪れる買い付け担当者も増えているという。産地フォーカスなども2階にスペースを設けている。
3階は、長繊維(シルク・シルク複合)のほか、服飾資材、皮革・毛皮関連企業・団体が出展する。東京都の東京製革業産地振興協議会、東京皮革製品展示会実行委員会もブースを構える。4階は綿、麻、デニム、ウール、刺しゅう・レース、プリント・染色・後加工、ニット、繊維関連、紡績・撚糸ゾーンとなる。
〈北陸産地にフォーカス〉
日本の産地を紹介する産地フォーカス(VR体験)は「北陸 GOUSEN」に焦点を当てた。北陸産地は、高い技術力を背景に「魅力的な風合い」と「高い機能性」を兼ね備え、海外の有名ブランドや高級メゾンから評価されている。今回は最先端の工場を紹介するとともに、東レの大矢光雄社長らのインタビューも収録した。
撮影には、東レの三島工場・繊維研究所、北陸の織物会社やニット製造会社、染色・加工会社の協力を得た。インタビューには、大矢社長のほか、ファッションデザイナーの滝沢直己氏、森永邦彦氏、小泉智貴氏が登場する。コーナー付近に長繊維を扱う企業を集結し、実際の合繊生地を見ることができる。
5階では、東レ100周年繊維総合展を開催する。「Beyond GOUSEN,Change our Lives.」をテーマに、長繊維事業部、短繊維事業部、ウルトラスエード事業部、婦人・紳士衣料事業部、スポーツ・衣料資材事業部、機能製品事業部が出展する。東レ合繊クラスターもブースを構える。
〈JFWO事務局長 古茂田 博 氏/新たな発見がある場に〉
第1回展から挑戦を重ね、成長・進化を続ける「TTS」。従来の見本市の枠にとどまらず、「新たな発見がある場」として毎回高い注目を集めている。主催者である日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)の古茂田博事務局長に、今回展のポイントを聞いた。
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――TTSは4回目を迎えます。見どころや意気込みを。
TTSは、既存の見本市とは違う魅力を持っていると思っています。新しい何かを見つけてほしいと考え、これまでにはないことに挑戦しています。実際に試してみて良い反応が得られれば伸ばし、うまくいかなかったことは改善します。それによって成長を図っています。
今回のトピックスの一つは、「東レ100周年繊維総合展」をTTS内で開催することです。TTSは、さまざまな人に来場してもらい、コミュニケーションを図り、会社の考え方を知ってもらい、次の開発に生かす場所でもあります。東レ100周年繊維総合展の開催はその象徴と言え、ありがたいと感じています。
――企画では、産地フォーカスが人気です。
産地の魅力をうまく発信できているのはもちろんですが、VR(仮想現実)で疑似体験できることも大きいでしょう。海外の展示会でも紹介しており、人気です。ただ、日本では3日間で約900人が体験するのですが、海外展では機材の数に限りがあり、1日30~40人が限界です。VRとは違う形も必要かもしれません。
――今回は北陸に焦点を当てました。漢字ではなく、「GOUSEN」としたのは。
合成繊維を英語で言うと「シンセティックファイバー」です。量ではかないませんが、品質や機能性ではジャパニーズ・シンセティックファイバーが世界一です。世界一の称号が「GOUSEN」になればいいと思っています。相撲で例えれば、スモウレスラーの中のヨコヅナです。
――会期が昨年の11月から10月に変更になりました。
春も5月開催から4月開催に変更しました。TTSはファッションを中心とする出展者が多く、開催時期は4月と10月の方が良いでしょう。これ以上早くなるのも違うと思います。出展企業から4月と10月がいいという要望もあり、決定しました。





