TTS2027秋冬(4)/多様な要望に応える商材が共演/古橋織布/滝善/西川毛織/カナーレジャパン
2026年10月07日 (水曜日)
〈古橋織布/綿中心に生地を訴求/秋冬意識し温かみを〉
高密度綿織物製造の古橋織布(浜松市)は、綿を中心とした天然繊維使いを軸に多彩な生地を提案する。
全体では90点の生地を展示する。綿を軸に、ウールやバンブーレーヨンなどを組み合わせた。秋冬展を意識し保温性や膨らみ感など温かみのある生地を多数そろえた。
綿ネップ糸を使ったボイルウェザーは、編み地染色の木曽川染絨(岐阜県笠松町)による草木染めを施した。ログウッドとエンジュを使ったグリーンと、ログウッドとマリーゴールドを使ったグレーの2色で展開する。
草木染めによる手仕事感を訴求する。天然染料だけで染めており、経年変化を楽しめる生地として提案する。パンツや厚手のシャツ向けに提案。「ワッツネクストテキスタイル」にも出品する。
経糸にバンブーレーヨン、緯糸に綿を配した先染めの交織は保温性が特徴。綿はカード糸を使い、毛羽立ちを生かした。シャツやパンツ向けで、自社製品のパジャマ向けにも使っている。
経糸に綿、緯糸にウールを配したバフクロスは、高密度ならではのハードな質感を備える。アウターやパンツ向けに訴求する。
ブースでは生地だけでなく、遠州産地の現状を伝える展示もする。
〈滝善/丸編みや織物向け開拓/初出展で新たな商機模索〉
尾州産地の糸商、滝善(愛知県一宮市)は新規開拓を目的に初出展する。横編み向けだけでなく、丸編みや経編み、織物向けの素材もそろえた。
同社は横編み向けを主力とするが、市場の縮小に加え素材のボーダレス化が進行していることから、新たな商機を見いだすため出展を決めた。TTSの前身である繊維総合見本市「JFW―ジャパン・クリエーション(JC)」には出展していた。
全体で100点を展示。内訳は丸編み・織物が40点、横編み60点で、天然繊維から合繊までの幅広い糸を使った生地を並べる。
イチ押しは役目を終えた千羽鶴を糸に活用した織物だ。千羽鶴を裁断して和紙にすき込んだ糸を使うことで、ところどころに見える千羽鶴のカラフルな色合いが特徴。経糸が和紙で、緯糸に綿やリネンなどを組み合わせる。
キュプラ製不織布の糸を使った丸編み地も並べる。キュプラの光沢感と不織布ならではの軽量感を備える。リング形状の意匠糸とし、見た目や風合いにもこだわった。
過去の定番糸を復刻した素材も提案する。綿とポリエステルの交撚糸で、経編みと丸編み地で展示する。綿に凹凸を付与することで肌離れが良く、清涼感を備える。
〈西川毛織/ウール軸に多彩な提案/紡毛、ニット、合繊複合展示〉
服地製造の西川毛織(名古屋市中区)はウールを中心に「紡毛」「ニット」「合繊複合」といった素材を展示する。強みである定番在庫と開発商品の二本立てで多彩な生地を用意した。
「ニット」ではウール、ポリエステル、レーヨン、ポリウレタンを組み合わせた生地を提案する。ウールの風合いを残しつつ、耐洗濯性や高いキックバック性を備え、扱いやすさと着心地のよさを両立する。オーダースーツ向けで販売実績があり、仕立て映えもする。
「紡毛」ではウールとアルパカを使った二重織りを訴求する。アルパカは中空構造の繊維で保温性に優れるほか、ソフトな風合いが特徴だ。展示品は両面をビーバー加工で仕上げているが、顧客の要望に応じて変更もできる。
「合繊複合」ではスーパー100のウールとポリエステル、レーヨン、ポリウレタンを組み合わせた交織を並べる。張り感やドレープ感とソフトな風合いを備える。横方向のストレッチ性に加えて、耐洗濯性も備える。シャンブレーでデニム調の見え方も特徴だ。
全体で生地は100~150点展示するほか、製品も計30点並べる。紳士、婦人のジャケットやコートなどの重衣料を中心にシャツやブラウスなどを置く。
〈カナーレジャパン/設立2年目、認知度向上へ〉
ファンシーツイード製造のカナーレジャパン(愛知県一宮市)は、生地と合わせて、会社をPRする展示を行う。設立2年目の新会社のため、初出展で認知度向上を狙う。
同社は小塚毛織(同)とスタイレムが2025年4月に立ち上げた。小塚毛織に隣接する工場にシャトル織機9台を保有しており、ファンシー素材を中心に生地を製造する。
TTSでは、同社の二つの生地ブランドを提案する。ファンシー素材の「カナーレ」と、梳毛などの天然繊維を使った無地やチェック柄の「エッセンス」を訴求。計40点の生地を並べる。
生地だけでなく、同社の理念などを紹介するパネルのほか、尾州産地やシャトル織機、技術継承などを解説する動画も流す。





