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東洋紡のアクリル繊維事業 新設備で機能品特化

2026年10月09日 (金曜日)

 東洋紡は、アクリル繊維事業会社である日本エクスラン工業(岡山市)のアクリル短繊維の重合・紡糸設備を2027年3月末に停止する。27年度(28年3月期)中に新設備を導入し、自社生産は特殊品・機能品に特化する。これによりアクリル繊維事業は差別化アクリル短繊維とアクリレート繊維、アクリルパウダーなどに経営資源を集中することで収益強化を図る。

 東洋紡の黒木忠雄常務執行役員繊維本部長によると、今回の設備再編で日本エクスラン工業の製造設備のうち、アクリレート繊維やデシカント材料(高分子吸着材)の原料となるアクリルパウダー製造ラインを除くアクリル短繊維の重合・紡糸設備を26年度末で停止する。特殊品・機能品製造のための新設備を27年度中に導入する計画だ。

 日本エクスラン工業の現在の生産規模は非公開だが、年間数万㌧規模の生産能力を持つとみられる。新設備ではこれを年産1千㌧規模に縮小し、不足分は委託生産に切り替える。

 アクリル短繊維は衣料・寝装用途を中心に需要の減退と競争激化が続いており、日本エクスラン工業も既に衣料・寝装用途を中心とした定番品からは撤退し、需要が堅調な一般資材、ブレーキ・クラッチ摩擦材やフィルターなど産業資材用途への特化を進めてきた。

 今回の設備再編によって、今後は強みであるアクリレート繊維やデシカント材料と、機能品を中心とした特殊アクリル短繊維に特化することで収益力の強化に取り組む。