台北紡織展/台湾大手、産業用途も開拓/南亞がクラトレ素材活用
2026年10月14日 (水曜日)
【台北=岩下祐一】6~8日に開かれた「台北紡織展」(TITAS)では、台湾の大手メーカーが廃繊維の再利用や単一素材化に対応した素材を提案した。スポーツ・アウトドア向けの機能性繊維に加え、炭素繊維や防護素材など産業用途の開拓も進めている。
台湾の石油化学・化学繊維大手、台塑企業(フォルモサ・プラスチックス・グループ)は、傘下5社で共同出展した。
化学繊維・樹脂メーカーの台化(フォルモサケミカルズ・アンドファイバー)は、ナイロンのケミカルリサイクルによる繊維to繊維(T2T)や、ペットボトル由来のリサイクルポリエステルとオーガニックコットンなどを使った短繊維糸を紹介した。
ポリエステル繊維・樹脂メーカーの南亞(ナンヤプラスチック)は、クラレトレーディングの素材を活用した提案を行った。極細繊維のほか、軽量性・速乾性と深染め性を備えた素材や、軽量・速乾・疎水性を特徴とする素材などを紹介した。
石油化学大手の台塑(フォルモサプラスチック)は、炭素繊維ブランド「台麗炭絲」を出展した。スポーツ用品、高圧ガス容器、風力発電ブレード、ドローンなどへの用途展開を提案した。
合繊織物メーカーの福懋(フォルモサ・タフタ)は、ナイロン使いの防水透湿素材「eSMORE―TEX」(イースモアテックス)や、廃繊維を原料とする「CycoNex(サイコネックス) T2T」を紹介した。
旭化成との合弁会社で、スパンデックス「ロイカ」を製造・販売する台塑旭弾性繊維も出展した。
合繊大手の力麗集団(リリー・グループ)は、漁網を再利用した「フォーエバー・ヤーン」や、再生TPEE(熱可塑性ポリエステルエラストマー)、ナイロン11、生分解性素材などを紹介した。
遠東新世紀の傘下で織物から衣料までを手掛ける宏遠興業(エベレスト・テキスタイル)は、単一素材化を意識した素材や弾性生地を提案した。遠東新世紀と共同開発した、綿のような風合いと四方向への伸縮性を持つ織物も展示した。
機能性編み物・衣料メーカーの儒鴻企業(エクラ・テキスタイル)は、通気・速乾性を持つ「ドライライト」や、柔軟性と伸縮性を備えた「ヌアル」などを紹介した。
機能性素材メーカーの興采実業(シンテックス)は、廃棄コーヒーかすを活用する「Sカフェ」を展示。消臭、速乾、紫外線遮蔽(しゃへい)などの機能を持つ素材を紹介した。





