TTSが開幕 知名度上げ商機つかむ
2026年10月15日 (木曜日)
総合素材展「東京テキスタイルスコープ」(TTS)が、東京都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区)で14日、開幕した。新規出展含む国内外の247社が、自慢の糸や生地、副資材、関連サービスなどを発信、商機拡大に向けて商談を進める。16日まで。
対象シーズンは27秋冬だが、産地企業系を中心に夏物を得意とする企業も多数出展している。雨天の中での開幕となったが、初日からバイヤーや学生が熱心に会場を訪れた。展示ブースだけでなく、「産地フォーカス」や生地の人気投票など多彩なコンテンツが定着し、それを目当てに来場する人もいた。
今回展は「まずは知名度を上げたい」として出展する企業が目立つ。初出展の光延織物(福岡県筑後市)は、絣(かすり)から派生した先染めドビー織物を事業軸にしつつ、わた入れはんてんや作務衣(さむえ)、もんぺ、エプロンなどの最終製品販売が現在の主力。自社でレピア織機約20台を保有する織物メーカーとしての力をもっとアピールすべきとして初出展した。「まだまだ生地のアピールが足りない」として国内はもとより、海外向けの拡大を狙う。
同じく初出展のシナネンゼオミック(名古屋市港区)は粉体抗菌消臭剤のメーカーだが、今回はフィンランド発の植物由来抗菌剤「ノードシールド」に展示を絞った。合繊から天然まで生地の風合いを損なうことなく加工でき、天然由来のため地球環境保護に寄与する。色変化や匂いの付着という天然由来の弱点も克服。洗濯耐久性も30回と、基準の10回を上回る。
国内ではスタイレムで採用実績があり、今回はその生地を同社の協力を得て展示。「価格は少し高いが、認知度を高めて拡販につなげたい」とした。
オーノ(堺市)も初出展で、レーザー加工機を使った受託事業の知名度向上を狙った。1850㍉までの大判生地の加工が可能で、納期も最短2週間(基本は4週間)と早い。「受託一辺倒で自販機能はないが、受注拡大のためにはアピールが必要だと判断した」という。
シルク糸・生地専業商社の松村(京都市)は、「特に関東での知名度が低い」との危機感を持って初めて出展。シルク専業商社として、高品質かつこなれた価格帯の糸・生地を訴求している。





