TTS 北陸産地の素材に脚光

2026年10月19日 (月曜日)

 16日に3日間の会期を終えた総合素材展「東京テキスタイルスコープ」(TTS)では、今回の産地フォーカス企画で北陸を取り上げたことや、東レ100周年ブースの相乗効果もあり、北陸産地企業のブースが注目を集めた。

 前多(金沢市)は、「初日90人、2日目15時時点で70人と来場者が多い」とし、成約への期待を高めた。60デニールの三角断面ブライト糸使いのポリエステル100%織物が一番人気。奇麗な光沢と落ち感が評価された。

 熊澤商事(福井市)は主力のトリアセテートや認証付き再生ポリエステル糸を使ったサステイナブルな打ち出しとともに、経糸にポリエステル、緯糸にスラブのトリアセテートを配したメンズシャツ向けの生地などを訴求した。中国でも人気の生地という。同社も「いつもより来客が多い」と話した。

 畑岡・足羽工業所(同)は二つの自社ブランドを提案した。30年前の売れ筋だった規格を現代の解釈で改良したほか、加工を変えて取りそろえ、人気を集めた。「特に2日目のピックアップ件数が多かった」と手応えを示した。

 KAJIFとして出展したカジグループ(金沢市など)では、服地の天然繊維回帰トレンドを意識してナイロンと和紙を組み合わせた織物を用意し、話題を集めた。和紙のシャリ感を少しだけ残しつつ、ナイロンの柔らかな風合いで着心地を高めている点が人気の理由という。