繊維ニュース

東洋紡せんい・学販向け/機能素材提案に改めて力/個展での反響大きく

2026年10月21日 (水曜日)

 東洋紡せんいはスクールユニフォーム事業で、糸からの差別化開発や提案に改めて力を注ぐ。「まだまだシェアの観点で言えば伸ばす余地がある」とし、遮蔽(しゃへい)や透け防止などの機能素材の開発・提案や、海外での一貫生産体制による価格優位性などを発揮し、拡販を目指す。

 今年6月に、スクールユニフォーム単独の個展を初めて開催した。岡山だけの開催だったが、多くの来場者があり、素材提案や情報交換が進んだ。ポリエステル糸「ニアヴェイル」を軸に据えた酷暑対策提案の反響が特に大きかったという。好評を受け、来年5月にもスクールに特化した個展を開く。

 同事業の上半期(2026年4~9月)は前年同期比増収増益だった。前年が悪すぎた反動でもあるが、日本とインドネシアで生産する丸編み地が、学生シャツ地、体操服地、ポロシャツ地などで採用を伸ばした。織物のシャツ地も微増収増益で、「底を脱した感はある」という。

 一方、セーター、ベストなどのニット製品事業からは27年入学商戦を最後に撤退することを決めた。「独自開発や価格優位性を発揮しづらい事業環境」のため。

 価格改定は8月から一部スタートし、アナウンスは終了した。自助努力としてインドネシアでの一貫生産によるコスト削減などを進める。同国縫製による製品納入の拡大にも取り組む。