ルーキー、繊維の未来描く㉙/菅公学生服 岡本一貴さん

2026年10月26日 (月曜日)

学生服の魅力伝える

 菅公学生服の岡本一貴さん(24)は、「インターンシップに参加する前は、将来どのような仕事に就きたいのか、具体的なイメージが湧いていませんでした」と振り返る。約50社のインターンシップ先から、同社のグループ会社で教育ソリューション事業を手掛けるカンコーマナボネクト(岡山市)を選んだ。

 応募のきっかけは、「非認知能力の育成など、事業の奥深さに興味を持った」ことだった。「大学では経営学を学び、マーケティングについて研究しており、繊維業界に特別興味があったわけではありませんでした」

 インターンシップを通じて、さまざまな気付きがあった。その一つが、子供の教育に関わる楽しさだ。カンコーマナボネクトが主催する、非認知能力の育成を目的とした塾で、磁石を使って魚を釣るおもちゃの釣りざおを複数つなぎ、参加者が協力して魚を釣り上げる企画を考案した。

 協調性や洞察力、コミュニケーション能力を必要とする仕組みにするため、試作品を作り直しながら試行錯誤した。当日は参加できなかったものの、子供たちに好評だったと聞き、「子供たちの素直な反応がとてもうれしかった」と振り返る。

 もう一つの気付きは、学生服そのものの魅力だ。東京で開かれた展示会に参加し、詰め襟学生服を着ていた中高生の頃にはあまり意識していなかった機能に驚いたという。ブレザーの種類の多彩さもこの時初めて知り、学生服の奥深さが印象に残った。

 こうした気付きから学生服業界への関心が高まり、インターンシップ中に触れた、さまざまな社員の温かい人柄にも魅力を感じ、入社を決めた。

 研修後は、カンコーブランディング本部ブランディング室に配属された。広報活動や「学校制服フォトコンテスト」の運営を担う。同コンテストの第5回は「#私たちのキセツ」をテーマに9月に応募を締め切り、現在は受賞作品の発表を待つ段階だ。写真に写る学生の笑顔を見て、自身の青春時代を懐かしく思うとともに、制服があるからこそ生まれる魅力を改めて実感したという。

 現在の業務は、メディアなどの企業への働きかけが中心。今後は、「学生服そのものの良さを発信するために、消費者となる学生の方々に直接魅力を伝えられるようになりたい」と意欲を示す。