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伊藤忠マシンテクノス ヤコブミューラーの日本事業継承

2026年10月28日 (水曜日)

 伊藤忠マシンテクノスは、1日付でスイスの細幅織機大手、ヤコブミューラーグループと戦略的パートナーシップ契約を締結した。ヤコブミューラーが日本市場向けに展開していた事業を代理店として継承する。

 ヤコブミューラーグループが得意とする細幅織機に加え、「コメッツ」ブランドの経編み機を展開する。サービス面では、岸本機料店(福井県鯖江市)と協業し、納入機械の保守メンテナンスや部品供給の体制を整える。

 ヤコブミューラーグループは、グローバルな組織体制を強化していく中で、日本市場における改編を年初に発表していた。今回、伊藤忠マシンテクノスを代理店として起用するに当たり、「日本は長く事業展開してきた市場で、多くの顧客を抱えている。日本を重要な市場と位置付けており、今後も顧客の期待に応えていくため大きな決断を行った」と話した。

 伊藤忠マシンテクノスは、ヤコブミューラーグループが持つ製品群に加え、前後工程、加工機を総合的に提案することでソリューションビジネスの構築ができるとみる。産業資材、医療資材分野への事業拡大にもヤコブミューラーグループとの協業を生かす。

グローバル体制を再編 ヤコブミューラーグループ

 ヤコブミューラーグループは1月に、ヤコブミューラー日本(福井市)を2026年内に閉鎖し、日本での事業をパートナー企業と協業で展開していくことを発表していた。この時に「グローバル体制をより明確にし、長期的に強固で持続可能な組織へと進化させるための戦略的な一歩」と説明していた。

 このほど、伊藤忠マシンテクノスとの戦略パートナーシップ契約を締結し、協業で日本事業を継続していくことを決めた。アンドレアス・コンツェルマンCEOは今回の件について、「われわれの目標は市場へのアプローチを強化しつつ、顧客への継続的なサービス提供を確保すること。伊藤忠マシンテクノスは技術的な専門知識、確固たる評判、市場に対する深い理解を兼ね備え、次の段階に向けて理想のパートナー」とコメントした。

 ヤコブミューラーグループは昨年、30年に向けたビジョンを発表し、グローバル体制を再編してきた。日本事業の改編のほか、①チェコ・カダンの染色仕上げ機部門をインドに移管②イタリアの経編み機メーカー、コメッツをヤコブミューラーイタリーとして本体に統合③イタリアの細幅織機メーカー、MEIを買収④スイス・フリックスにイノベーション&開発ラボを開設――などを進めてきた。