繊維ニュース

東レ・機能製品事業部/遮熱と放熱を両立/ユニフォーム向け新素材拡充

2026年10月30日 (金曜日)

 東レの機能製品事業部は、ユニフォーム向けの新作機能素材を投入し、拡販を狙う。遮熱と放熱を両立した「ボディシェルVP」をはじめ、電動ファン(EF)付きウエア向けの遮熱素材や、複数の機能を組み合わせた新素材ブランドを投入し、猛暑対策など多様なニーズを捉える。

 日射を遮って入熱を抑え、風を通して蒸れを逃がす。遮熱と放熱の二つの機能を両立させたのがボディシェルVPだ。炎天下の作業現場の要望を受けて開発した。同社によれば遮熱と放熱を同時にうたう素材は他にない。自社工場と協力工場で織布・編み立てを行い、織物7点、編み地(丸編み、トリコット)9点を試作した。素材はポリエステル100%を中心に一部綿混もそろえる。

 このほど総合素材展「東京テキスタイルスコープ」(TTS)と協業した「東レ100周年繊維総合展」で展示したところ、同事業部のサンプル依頼数600件のうち、200件がこの生地だった。品番ごとに優先順位を付けつつ量産体制に入る。

 VPは高通気素材で空気をウエアの外に逃がすためEFウエアには不向き。EFウエアにも使える生地として開発したのが「ボディシェルEX」だ。

 セラミック粒子の含有率を可能な限り高めたポリマー設計技術とその紡糸技術、最適な糸配置を追求して「遮熱に振り切った素材」。日射を反射させてウエア内の温度上昇を抑える。試験では、30℃の環境下で生地裏面、衣服内それぞれ最大8・9℃、6・5℃、40℃の環境下で6・6℃、5・2℃温度上昇を抑制した。

 「ゾーンブレンド」もユニフォーム向けを軸とした新素材ブランド。東レ独自の高機能原糸・原綿と特殊紡績技術により、天然繊維×ストレッチ、難燃×ストレッチ、ウールライク×イージーケアといった相反する機能を付与する。