菅公学生服/学生服の技術をコートに/自社工場の縫製力生かす
2026年11月02日 (月曜日)
菅公学生服は、ライフスタイルアクセント(熊本市)が運営する工場直結型のファッションブランド「ファクトリエ」との協業ブランド「ファクトリエ・メイド・バイ・カンコー」で、初の婦人向け商品となるチェスターコートの製造を手掛けた。学生服製造で培った立体型紙や縫製、仕上げの技術を生かし、着心地と耐久性を追求した。
国内で流通する衣料品の国産比率は、数量ベースで1・1%にとどまる。こうした中、国内18カ所の自社工場と約2千人のスタッフを擁する同社は、国内工場の生産力や技術を生かす取り組みとして、約3年前からOEMやダブルネーム商品の製造に着手した。
製造では、学生服づくりで培った立体型紙を採用。ドロップショルダー設計に加え、肩線につながるパーツを職人が2ミリ単位で調整し、見た目の美しさと快適な着心地を両立させた。
体のラインに沿ったシルエットを生み出すため、一般的な2パネルではなく3パネル構造を採用。生地の重なりが多く、機械縫製が難しいポケット部分は手作業で仕上げた。縫製後のプレス工程でも、職人が角度や力加減を細かく調整し、肩先に自然な丸みを持たせた。
生産管理部の本村友和部長は「自社工場の縫製力と職人の技術を残していくことは大きな使命。学販とは異なる素材や仕様への対応に苦労したが、技術部や工場が一丸となって仕上げた」と話す。
商品は、ウール80%・ナイロン20%の生地を使用。ブラックとブラウンの2色を用意し、価格は5万9400円。ファクトリエのオンラインショップで販売している。





