特集 北陸ヤーンフェア2026(1)/過去最大の規模で開催/北陸から繊維の魅力を発信/産地の新たな開発へ

2026年11月05日 (木曜日)

 糸の総合展示会「北陸ヤーンフェア2026」が11~12日、石川県産業展示館4号館(金沢市)で開かれる。石川県繊維協会と福井県繊維協会の共催になって9回目の開催で、今回は「北陸から紡ぐ繊維の未来~イノベーション・フロム・ヤーン~」をテーマとした。

 北陸ヤーンフェアは、石川県繊維協会と福井県繊維協会の共催で、金沢市と福井市で開催地を入れ替えながら毎年秋に開催されている。北陸以外を含めてさまざまな地域の企業が来場する展示会になっており、福井で開催された昨年は2日間合計で3391人、金沢で開催された一昨年は3507人を集めた。

 今回の展示会テーマは「北陸から紡ぐ繊維の未来~イノベーション・フロム・ヤーン~」とした。1回目からサステイナビリティーを一貫してテーマに掲げてきたが、サステがベースになる中で、前回からは特徴的な素材と産地の技術力が相まって新しい価値を生み出す狙いが前面に出されている。また、テーマの中に「北陸」を入れたのは今回が初めてで、石川県繊維協会の山本一人会長は「今回初めてテーマ自体に『北陸』というワードを入れた。これは各方面から期待の大きい北陸ヤーンフェアを今後も継続的に開催することで、北陸産地から繊維産業の魅力と可能性を発信していくとの思いからである」と説明する。

 石川県繊維協会と福井県繊維協会が主催で、石川県、福井県、繊維リソースいしかわが後援する。両県が協業して開催する希少な展示会と言えるが、今回は、富山県繊維協会の協力を得たこともトピックスの一つ。出展社誘致では富山に拠点を置く助野とソアロンが初出展し、来場案内の周知においても協力を得た。今回の特別講演は、PLAY EARTH PARK(富山県南砺市)の木村宏社長が「PLAY EARTH PARKの取り組み~地域へ果たす役割とは」(仮)をテーマに講演する。ここでも富山県繊維協会の協力があったという。

 今回の出展者数は94社・団体(前年比15社増)で、福井開催だった昨年に続いて過去最多を更新した。第1回の40から年を追うごとに拡大しており、新型コロナウイルス禍の影響を受けた3回目を除くと毎年出展者数を増やしている。新規出展は海外を含めて20社と大きく増えた。出展小間数も138小間で前回比33小間増と過去最高を更新した。

 出展者は合繊メーカーや紡績、商社、糸メーカー、染工場、副資材、繊維機械、大学、試験センター、繊維加工剤メーカーなど幅広い業種がそろう。一昨年から始まった海外企業の出展も増え、今回は台湾9社、中国2社、韓国1社が出展する。韓国から初めて出展するなど前回から5社増えた形だ。

 日本からの出展では引き続き繊維機械関連の出展が増え、海外を含めて特徴的な素材を持つ企業の新規出展も見られる。合繊メーカーでは、10月に新しい体制でのスタートを切ったTAフロンティアが出展し、100周年を迎えた東レは展示スペースを昨年より大きく拡大して展示する。ソアロンの新規出展や、NBセーレンがグループに加わったKBセーレンの継続出展など見どころは多い。繊維機械・パーツでは、人工知能(AI)や省人化・自動化での提案も増えるとみられる。