繊維ニュース

豊島 スポーツ連携で地域課題解決

2026年11月06日 (金曜日)

 豊島は自社のサステイナブル素材や資源循環の仕組みを活用し、スポーツチームと連携して地域課題の解決や商品開発に取り組むプロジェクト「サススポ!」を展開している。その一環で、愛知県内のラグビーチームや小学校と連携し、綿花の収穫から製品作りまでを行う取り組みを始めた。

 近年、スポーツチームはESG(環境・社会・企業統治)強化の意識を高めている。同社は有機綿普及プロジェクト「オーガビッツ」をはじめとした、多様なサステの取り組みを進めてきた。スポーツチームとの連携で、こうした取り組みや知見を生かし、地域課題の解決につなげる。

 サススポ!第1弾として、豊田市や名古屋市などをホームエリアとするラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」と、名古屋市熱田区の白鳥小学校との取り組みがスタートした。両者は以前からラグビー指導やキャリア教育などで交流があり、豊島を加えた3者による連携が実現した。

 今回の取り組みでは豊島のオーガビッツを活用。和綿の栽培・収穫、チーム公式グッズの企画、デザイン考案、商品化までの一連の活動を通して、児童に「人・モノ・環境」のつながりを学ぶ機会を創出するのが狙い。同校の4年生約30人が参加した。

 児童らは6月に校内の花壇に綿花の種をまき、夏休み中も草むしりや水やりを続け、大切に育ててきた。4日の収穫体験では、同チームの山口修平選手、百地龍之介選手が同校を訪れ、児童と一緒に綿花を丁寧に摘み取った。

 作成するチーム公式グッズは事前に実施した児童らのアイデア発表を踏まえて、キーホルダー、ハンカチ、抱き枕の3点に決まった。4日の収穫後に児童がハンカチなどのデザインを考えた。山口選手は「どれも独創性があって、とてもいいデザインばかり」と笑顔を見せた。

 今回収穫した綿の一部はキーホルダーに使用する。今後は児童がグッズのデザインを考え、それを基に豊島が商品化する。グッズは2027年2月7日に名古屋市内で開かれるチームの試合会場で販売する。

 豊島はオーガビッツのほかにも、国内の海岸で回収したペットボトルを新たな製品に生まれ変わらせる「アップドリフト」や廃棄繊維製品を再循環する「ワメグリ」、未活用食材を染料として再活用する「フードテキスタイル」を展開しており、今後もスポーツチームとの連携を進める。