小型の耐火スクリーン/ユニチカの設備技術など開発

2002年09月02日 (月曜日)

 ユニチカ設備技術(京都府宇治市、齋藤功社長)、ユニチカグラスファイバー(大阪市、木瀬公士社長)は30日、エレベーター前に設置できる耐火スクリーン「ユニファイヤーガード“EVミニ”」を開発したと発表した。すでに特定防火設備並びに遮煙性能を有する防火設備の大臣認定も取得、1日から販売を始め、初年度1億円、3年後5億円の売り上げを見込んでいる。

 同商品はウォークスルータイプの「ユニファイヤーガード」同様シリカガラスクロス製スクリーンを使用することで、耐火性、断熱性、遮煙性に優れる、小規模な開口幅500~1350ミリ、開口高さ1800~2350ミリの範囲で設置できるのが特徴。金属製の防火シャッターに比べ軽量のため、収納スペースがコンパクトで、大規模な改造も不要。火災時には火災感知器と連動して、自動的にスクリーンが降下。エレベーター内に閉じ込められても、下部のロックを外せば簡単に持ち上げることができる。価格は工事費別で50万円。

 建築基準法の改正に伴い、今年6月以降に着工する3階以上(住宅では4階以上)の建物のエレベーター前には防火・防煙区画の設置が義務付けられている。