全体最適への道/SCM2002報告(2)/アパ産協

2002年11月07日 (木曜日)

副資材物流を標準化 三者間の実証実験まとめる

 日本アパレル産業協会物流委員会は「アパレルサプライチェーン間における副資材の生産・物流業務の標準化と実証実験」を発表し、関係業界に業務改善を呼びかけた(発表者は吉村和夫同委員会座長=オンワード樫山物流部課長)。01年度の中小企業物流高度化・効率化システム開発事業で、受託先は日本ロジスティクスシステム協会、ソフトベンダーは富士通エフ・アイ・ピー。

 目的は副資材の発注から入荷までの作業効率と納品制度の向上。そのための標準EDIメッセージの開発と、副資材種別名称・帳票類・出荷ラベル等の標準化である。受発注業務が電話やファクスで行われることでミスが発生し「物流センターに納品された商品を店頭に出せないケースが結構ある」(吉村座長)ためだ。

 参加したのはアパレルメーカー5社(オンワード樫山、レナウン、三陽商会、ダーバン、小杉産業)、副資材メーカー7社・団体(テンタック、東日本織ネーム商業協同組合、西日本織ネーム商業協同組合、日本プリントネーム工業協同組合、三景、ナカムラレーベル、東京吉岡)と、縫製業から日本アパレルソーイング工業組合連合会。

 副資材メーカー5社、縫製工場2社、アパレルメーカー4社にヒアリングを行い、課題として「副資材の呼称統一とコード化」「メッセージの標準化」「半製品の在庫管理」「生産日程進捗管理」を確認、ビジネスモデルを設定し実証実験に入った。

 副資材メーカーのビジネスモデルにおける作業フローは図の通り。工程シート、作業スケジュール表、アソート指示書、荷札ラベルのイメージサンプルが作成され、ビジネスモデル内の工程進捗管理、棚番管理ではロジ協の物流統合業務ソフトSLP、物流EDI汎用トランスレーターXTRANの活用検証も行われた。工程管理は、作業スケジュール表で「ピッキング」「製品検品」「出荷検品」の3項目に絞り込まれている。

 標準化作業では、統一呼称とコード、発注メッセージのデータ構造、ヘッダー(基本情報)、サブヘッダー(商品情報)、タグ明細、ネーム明細、ケアラベル(品質表示)明細が完成し、資材は年内をめどに検証が続いている。

 今回の発表はパッケージ化の前段階までとなっており、商用化は来年以降になる。「サプライチェーンとは企業間の連動・連携で利益を挙げるためのもの」(吉村座長)であり、副資材メーカーもEDIに対する関心を高めていく必要がある。