パレモから「ゲス」/伊藤忠とライセンス契約

2002年12月13日 (金曜日)

3年後30店舗へ拡大

 伊藤忠商事はこのほど、カジュアルブランド「GUESS」(ゲス)のライセンスビジネスを強化する一環で、専門店、チェーン店を展開するパレモ(愛知県稲沢市、中本敏幸社長)とメンズ・レディースカジュアルウエアのサブライセンス契約を締結した。これを機に伊藤忠は原宿の旗艦店の運営をパレモに移管。同社の店舗展開ノウハウを生かす。パレモは03年春からファッションビルなどにテナント出店する予定で、初年度7店舗、3年後30店舗に拡大する計画。売り上げはそれぞれ10億円、50億円を見込む。

 店舗での取扱商品は米国ゲス社とイタリアゲス社からのインポートを中心に、一部国内ライセンス生産品。ライセンスの比率は今後高める予定。他のサブライセンシー企業が生産するバッグ、アクセサリーなど小物雑貨も扱う。将来はライセンス品の百貨店、専門店への卸売りも検討中。

 パレモはユニーの専門店事業が分離独立して84年に設立。レディースウエア・雑貨の専門店、ギャルフィットやライムストーン、シーベレットなどをチェーン展開する。02年2月期の売上高は246億円、展開店舗数は374店。

 事業の多角化を図るパレもはゲスの展開を(1)オンリーブランドショップの運営(2)中価格帯ショップの取り組み(3)メンズカジュアルの新規取り扱いによる新市場への参入――などに役立てる考え。