「マガシーク」で新会社/伊藤忠商事

2003年01月24日 (金曜日)

ネットで5年後20億円を

 伊藤忠商事は、2000年8月にスタートしたインターネット、携帯電話を通じたファッション商品の小売り事業「マガシーク」で4月に新会社を設立する。現在、年商6億円、月間アクセス1000万PV(ページビュー)の業容に拡大しており、独立事業会社を立ち上げることになった。

 「マガシーク」は小学館、集英社など大手出版社が発行する女性ファッション誌掲載のブランド商品を中心に、洋服、小物雑貨、靴、化粧品を販売するサイトを運営している。

 消費者からは「自宅に居ながらにして雑誌掲載の人気アイテム、新商品が購入できる」、供給アパレル企業からは「いち早く売れ筋情報が分かり、出店コストがなく在庫圧縮にも寄与している」など、双方から高い評価を得ている。

 取扱商品はサンエーインターナショナル、三陽商会、イトキン、フランドル、トゥモローランドなどアパレル84社・120ブランド・500品番に拡大。インターネット、iモードを通じた仮想セレクトショップとして国内最大規模の地位を確立している。

 新会社の名称はマガシーク。資本金は伊藤忠全額出資の5000万円。従業員は14人。代表者には機能衣料・テキスタイル事業部製品プロジェクトチームでマガシークを担当してきた井上直也氏が就く。売り上げ目標は、初年度10億円、2年度15億円、3年度20億円。

 新会社では物販だけでなく、システム販売、海外展開を踏まえた事業拡大を進めていくとしている。