伊藤忠インドネシア/原料から製品の一貫体制/PALインドネシア統合

2003年03月18日 (火曜日)

 伊藤忠インドネシア(本社=ジャカルタ)は4月1日付で、伊藤忠商事の香港アパレル法人であるプロミネントアパレル(PAL)が保有するプロミネントアパレル・インドネシアの株式の全てを取得し、PALインドネシアを統合する。伊藤忠インドネシアはこれにより、原料から縫製品までを一貫で扱うことになる。

 伊藤忠インドネシアとPALインドネシアはこれまで、前者が原料と資材、後者が生地と縫製品を主に扱うという形で機能を分担していた。今回の統合によって、原料から製品までの各段階相互の情報交換をより密にし、総合力を発揮することを狙う。伊藤忠インドネシアの三野正信社長は、「原料から製品までの一貫型のインフラが整っているのは、アジアでは中国とインドネシアだけ。中国一辺倒の観があるが、中国には不安定要因も多い。受け皿と成り得るアジア第2の供給国としてのポジションを維持したい」と意気込みを語った。

 伊藤忠インドネシアの繊維部門は現在、繊維原料部と繊維資材部で構成されている。PALインドネシアの統合に伴って、これに織物製品部が新たに加わる形になるとみられる。