ネットで共同購買/東レと帝人がMRO品目で

2003年08月01日 (金曜日)

 東レと帝人は7月31日、工場や研究所などで使用する設備の保全、運転、実験に関する消耗品など(MRO品目)について、ファイバーフロンティア(東京都中央区)を窓口とし、MRO品目の大手取扱代理店であるアルファパーチェスからインターネットを使った共同購買方式による調達を始めると発表した。MROの共同購入は合繊業界では初めて。

 MRO品目の中でもとくに汎用性やリピート率の高い約1万品目から購買を開始。05年度末には約6万品目、金額にして1社当たり約10億円まで拡大する。

 MRO品目はこれまで、工場、研究所単位で発注しており、1件当たりの購買金額は少ないものの、発注件数が多く、業務の効率を悪化させる一因となっていた。両社ではMROの購入窓口を一本化し、共同購入を行うことによって、購買数量単位の拡大を図り、全品目平均で約10%のコストダウンを実現できるとしている。

 今後、他の合繊メーカーにも参加を呼びかけ、数量規模と品目の更なる拡大を目指す。