クラレ耐熱性樹脂を開発

1998年12月10日 (木曜日)

 クラレは八日、ノナンジアミンとテレフタル酸からなる耐熱性樹脂「ジェネスタ」を開発したと発表した。来年五月から約十億円を投じたセミコマーシャル設備(年産約一千トン)で生産を開始する。主に、電子部品向けに展開し、初年度十三億円、二〇〇一年度三十億円の売り上げを見込んでいる。

 「ジェネスタ」は同社が世界で初めて工業生産するノナンジアミンをモノマーとしたエンジニアプラスチックで、モノマーは鹿島工場、ポリマーは西条工場で生産する。

 耐熱性、低吸水性、耐薬品性、耐摩耗性などに優れている。価格は一キロ当たり千~千五百円。二〇〇〇年には約十億円の追加投資を行い、年産約三千トンに増強。自動車部品にも用途を広げる。