カケン/寧波に試験室開設
2003年09月03日 (水曜日)
中国第5番目の拠点稼働
カケン(日本化学繊維検査協会)は、寧波出入境検験検疫局紡織品検測中心と業務提携し、8月20日に「寧波試験室」(田中敬室長)を開設した。中国第5番目の拠点で、日本向け繊維製品・素材の品質検査などを行う。
寧波試験室は、中国浙江省寧波市 州区下應鎮潘一村工業園区嵩江東路559号に開設、約950平方メートルの床面積を持つ。日本人スタッフ2人を含め、25人でスタートし、業務拡大に応じて増員も検討する。
「寧波市は繊維の大産地。日本向けの商品も多く、これまで上海科懇服装検験修整有限公司が対応していた。寧波試験室開設でそうした業務を担うが、将来は内需も視野に入れる」(カケン)という考えだ。
5月から日本人スタッフが現地に入り、カケンとの手合わせ試験、現地スタッフの研修を繰り返して、日本と変わらないデータの信頼性を出せる体制に整えてきた。
カケンの中国での事業は、上海科懇のほか、香港検査所、青島試験室、大連試験室がある。上海科懇は、「特殊な商品も扱う」方向を目指しており、青島試験室はニットを中心に拡大する計画。香港検査所は現状維持に注力、昨年11月に開設した大連試験室は先行投資的な位置づけで業務を行っている。