クラボウ/月桃20%混糸商品化へ
2003年09月29日 (月曜日)
クラボウの北条工場(愛媛県北条市)は、月桃(げっとう)繊維混糸30単の月桃混率を20%に高めるために、2次開繊を経た月桃繊維を分別するための設備を10月に新規導入する。
月桃は、東南アジアに分布するショウガ科の多年草。クラボウは、沖縄で栽培されている月桃の茎を原料にした糸を今年6月から北条工場で紡績している。月桃製品の用途開発を進める月桃エコロジー(沖縄県那覇市)が、クラボウと共同開発した月桃の茎を1次開繊する機械を導入。北条工場はその1次開繊茎を、6月に導入した2次開繊機で開繊。それを使って、来年春夏向け「かりゆしウエア」用の30単糸を生産している。この糸の月桃混率は10%未満だ。混率を更に高めるには、2次開繊茎を分別する設備が必要だった。なお、「かりゆし」とは、沖縄県衣類縫製品工業組合が管理している商標。