話題満載/国産弾性繊維
2003年11月14日 (金曜日)
オペロンテックス/「T-400」がデニム、シャツで拡大
オペロンテックスが糸売りするPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)とポリエステルのサイド・バイ・サイド糸「T-400」が販売量を拡大している。02年度は数百トンであったが、03年度はデニム、シャツ、ブラウスなど厚地から薄地まで幅広く販売しており、1,000トン弱にまで拡大する見通しだ。「T-400」は東レの三島工場に年産500トンの生産設備を有し、04年春から同1,500トン体制となるが、現在、玉不足のため、米インビスタ社から一部供給も受けて対応している。
旭化成せんい/タイでもスパンデックス生産へ
旭化成せんいはタイでスパンデックス製造販売会社「タイ旭化成スパンデックス(略称TAS)」を設立する。資本金は15億円で、出資比率は旭化成せんい60%、サハ・グループ21%、ワコール19%。約30億円を投じて、04年9月から年産2,500トンの設備が稼働する。生産品種は44T、310Tで、販売はタイ国内60%、その他東南アジア40%、インド・パキスタンも視野に入れる。同社はこれまで日本から東南アジアに原糸輸出しており、その規模は国内生産の10%、年間750トン。これにより、日本、中国、台湾、タイの4極生産となる。
東洋紡/米ダウ社のオレフィン系弾性繊維
東洋紡は米ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーから世界初のオレフィン系弾性繊維「ダウXLA」繊維の国内独占製造販売権を取得。10月から販売を開始した。「ダウXLA」の特徴は220℃までの耐熱性、塩素系晒し加工にも耐えられる耐塩素性や硫酸などの酸にも耐えられる耐薬品性、キックバックを抑えたソフトストレッチ性など。同社では天然繊維との複合において従来ほどの制約が無くなることから、幅広く展開するほか、資材分野の開拓にも取り組む。生産は溶融紡糸の設備を応用し、初年度500トンの販売を見込む。
富士紡/セルロース繊維コアヤーン発売
富士紡はコアヤーン、FTYなど加工糸販売を強化しているが、その一環で、04春夏からセルロース繊維を用いたコアヤーンを本格販売する。使用するセルロース繊維は蘭アコーディスグループの精製セルロース繊維「レクセル」、台湾化繊から供給を受けるハイ・ウエット・モジュラス(HWM)レーヨン「ヴィスコーレ」。主に婦人服向けが中心となる。同シーズンでは20~50番までの5品種の糸を揃え、初年度400トンの販売を計画する。加工糸販売に加え生地、一部製品OEM(相手先ブランドによる生産)も手がける。
日清紡/溶融紡糸の特徴生かし機能糸強化
日清紡は溶融紡糸によるスパンデックスの特徴を生かして、練り込みによる機能糸の販売に力を入れる。タイツ向けの原着糸のほか、マイナスイオンを発生する「イオネスト」、抗菌防臭機能を持つ「クリーンエリア」、白癬菌に効果のある「フレッシュゾーン」など機能糸は国内販売向け。すでに全体の15%弱と前年の5~6%に比べ倍増。今後もニーズに合致した新機能糸を投入しながら機能糸の比率を20%にまで高める方針だ。
日東紡/太番手糸をインドネシア生産へ
日東紡はコアスパンヤーン「CSY」の太番手糸をインドネシア生産に順次、切り替える意向だ。厚地織物用の12~20番手糸は価格競争が激しいため。以前より協力関係にあったインドネシア企業への賃紡を増やすというもの。一方、国内生産品は細番手糸やセルロース繊維使いにシフトする。すでに、新潟工場の50%を占めているが、とくに、セルロース繊維使いは30%(前年20%)になっており、国内だけでなく、米国、中国向け生地輸出にも力を入れる。使用するセルロース繊維はオーストリア・レンチング社のHWMレーヨン「マイクロモダール」や精製セルロース繊維「レンチング・リヨセル」。それぞれ「MMO-CSY」、「リヨセル-CSY」のブランドで販売している。




