東洋紡の羊毛事業/再構築策が実を結ぶ
2003年11月17日 (月曜日)
経常黒字幅が拡大へ
東洋紡が実施してきた羊毛事業再構築策が着実に実を結んでいる。02年度に経常黒字に転じ、今年度に入ってもその黒字幅が拡大しつつある。制服地販売が安定していることに加え、梳毛糸販売も順調に推移、懸案だったスーツ地販売も黒字化したためだ。坂元龍三取締役が明らかにした。
東洋紡は、国内の紡織加工子会社、東洋紡テクノウール(大阪市北区)に月産20トン、マレーシアの梳毛紡子会社、東洋紡ウール・マレーシア(略称=TWM)に同80トンの紡績能力を持つ。02年度から、市販用糸の生産をTWMに移管。同時に、長短繊維複合糸製造技術をTWMへ移植し始めた。すでにTWMが生産する糸のうち20~25トンが長短複合の「マナード」糸になっている。「マナード」などの特殊糸を従来よりも低コストで供給できる体制が整ったことで、糸売り事業が02年度に黒字化し、今年度も順調に推移している。
紳士服地販売は、02年度まで、子会社の旧東洋紡ティピーエスが行っていた。今年4月に、同社と旧東洋紡ウールを合併して、東洋紡テクノウールを設立。不採算取引の削減と、固定費の圧縮を進めている。この効果で、紳士服地販売部門も03年度に黒字化する見込みだ。




