東洋紡TKI核に拡充/インドネシアのニット事業

2003年11月18日 (火曜日)

 東洋紡は、海外調達機能強化の一環として、東洋紡ニッティング・インドネシア(TKI)のニット事業を拡充する。佐藤博之TKI社長(兼東洋紡テキスタイル第1事業部スポーツテキスタイル部長)によれば、「超差別化工場」にTKIの構造を変革する。

 TKIはジャカルタ近郊のカラワンで、主に日本からの差別化糸を使用して各種のニットを編み立て、染色し、バンドンの新興産業、東洋紡、ギステックスの合弁縫製メーカーSTGをはじめとするインドネシアの縫製企業でニットウエアに加工している。55~60%が製品での日本への持ち返りで、そのほか欧米、アジア、インドネシア地場に販売中。

 バンドンの関係会社ユニロン・テキスタイル・インダストリーズ(UTI)は紡織一貫で織り糸を紡績しているため、TKIとの生産上の関係は薄かった。しかし、UTIでも「新しい紡績糸を紡いてもらう」(佐藤社長)という。

 東洋紡は、このTKIとSTGの本格的な連動を強化するとともに、TKIの工場内に検品会社を設置した。STGは、TKIの専用ラインとしてミシン50台を9月に増やした。この結果、同社のニット用ミシンは430台となった。また、新しい検品会社「シネイ・スジャリール・インドネシア」は、東洋紡との資本関係はないが、STGやその他縫製企業へ委託したTKI関連の製品をすべて検査する。同社は10月1日設立で、レバラン(断食明けのイスラムの大祭)休み後の12月半ばに稼働する。

 佐藤社長によると、季節的な変動が大きいが、今年10月~来年3月の6カ月間で80万着のガーメント受注を見込んでいる。この内訳は「Zシャツ」30万着、野球ユニフォーム25万着、アスレチックシャツ・Tシャツ25万着。扱っている素材構成は、短繊維が65%、長繊維35%で、ポリエステル綿混が中心。

 主力の「Zシャツ」は、東洋紡の複合紡績技術に特殊な編み、加工技術など組み合わせて作られるビジネスニットシャツ。織物のようにコンパクトな生地の外観と吸水速乾性、肌離れ性、通気性、衣服内温湿度コントロールなどの快適機能性を併せ持つ。ゆったりした着用感とイージーケア性も、その特徴だ。