ジャパン・クリエーション2004/「川中」の挑戦(32)合繊

2003年11月21日 (金曜日)

 ジャパン・クリエーション(JC)2004には合繊大手8社中、旭化成せんい、カネボウ合繊、クラレ、東洋紡、東レの5社が出展するが、出品内容は独自性を持つ素材が中心で「メード・イン・ジャパン」をより際立たせた展示になる。

 初出展となる旭化成せんいは世界で唯一に近いキュプラ繊維「ベンベルグ」が中心となる。「ベンベルグ」は10月1日から商標を一新、伊・ベンベルグ社が商標を持つ欧州を除き、ロゴは「Bemberg」英文に変更、統一し、全世界で使用している。これをアピールするとともに、「ベンベルグ」の特徴を改めて訴求する。その他、人工スエード「ラムース」、ケミカルリサイクルによる「エコセンサー」も出品する。同社は10月1日からの持株会社制移行に伴い、新たなスタートを切っている。その面でJC出展は新会社としてのPRという側面もある。

 カネボウ合繊はポリ乳酸による生分解性繊維「ラクトロン」を出品する。過去4回も「ラクトロン」を出品しているが、今回は新規顧客開拓のため、協力企業のPRを兼ねた商品展示も行う。

 クラレは「独自素材を共に開発してくれるパートナー募集」を狙いに、JCに出品する。クラボウとの綿中空糸「スピンエアー」(『クラロンK―・』使用)、日本毛織の「エアロファブ」(多孔中空ポリエステル『エアーミント』使用)と同じような取り組みを目指しており、とくに、エアーミントとポリ乳酸による生分解性繊維「プラスターチ」に重点を置く。

 東洋紡は先ごろ、日本で独占製造販売権を取得したオレフィン系弾性繊維「ダウXLA」繊維。ポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)にはない高耐熱性(220℃)、塩素系晒し加工も可能という耐塩素性や硫酸にも耐える耐薬品性、キックバックを抑えたストレッチバック性を持つ。その他、「快適サイエンス」シリーズの新素材を出品。「多くの分野に当社の素材を知ってもらい、それがきっかけに新たなビジネスへ発展することを期待する」という。

 東レは「企業PRと新規の顧客開拓」を狙いに最先端のナノファイバーから機能素材、ファッション素材、環境配慮素材を出品。環境配慮素材としてはポリ乳酸による生分解性繊維「エコディア」、竹繊維複合「爽竹」などを提案する。