ライカが民事再生法/来年1月 伊藤忠へ経営譲渡

2003年11月27日 (木曜日)

 ライカ(大阪市住之江区)は25日、グループ会社のリマージュライカ、ルシック・ライカ、ライカテキスタイル、ライカトラストとともに東京地裁に民事再生法の適用を申請した。ライカ単体の負債額は約251億8900万円。申請代理人は松村正哲弁護士(電話03・5223・7755)。

 不動産取得に伴う過去の借入負担が重荷となっていたうえ、近年の市況低迷が収益を圧迫。ピークだった91年7月期のグループの年商683億円は低下し、01年7月期は400億円を割り込んだ。不採算ブランドや店舗の撤退、子会社整理など合理化を進めて整理損が発生したため、03年7月期には55億1900万円の連結最終赤字に陥っていた。

 これを受け伊藤忠商事はこのほど、長年の取引先アパレル、ライカグループ(リマージュライカ、ルシックライカ、ライカテキスタイル)のアパレル部門の営業譲渡を受けることを決めた。

 伊藤忠全額出資子会社でブランド管理会社のアイティーエフジャパン(大阪市中央区)と統合する形で、ライカグループ従業員1250人(直営店、百貨店店頭への派遣人員を含む)の原則全員を受け入れる。

 同社の商号はライカに変更、取引先との関係は現状を維持する方針。ライカの連結売上高は約326億円(02年7月期)で、うちアパレル部門が9割以上を占める。

 伊藤忠がマスターライセンシーとなっている「レノマ」「カステルバジャック」などのブランドのサブライセンシーを務めていたほか、テキスタイルの主要仕入先として深い関係にあった。伊藤忠との取引額は年間70億~80億円だった。