W&W性3・5級に/東洋紡「ミラクルケア」
2003年12月01日 (月曜日)
東洋紡はこのほど、形態安定加工「東洋紡ミラクルケア」のウオッシュ&ウエア性(W&W性)を3・5級に高めることに成功した。それまでは3・2級だった。同社独自の“ナノテクノロジー技術”を駆使することで実現した。来春夏向けから販売している。
「ミラクルケア」は、架橋性ガスを使用するVP加工によるもので、繊維内部までガスを浸透させ、架橋を均質化することができる。しかし、今までの架橋構造は分子サイズ0・3ナノメートル×n(nは1~10)と、状況によってnの数値は変化し、ガスによる一定した分子サイズまでの処理が難しかった。
今回、新しいガス制御技術により繊維内部の均一浸透性を高めたことと、綿繊維内部を均質化するナノ加工技術を開発しVP加工による効果を向上させたことで、安定して0・3ナノメートル以下の処理が可能になった。これにより架橋構造は水分子とほぼ同じ大きさとなり、優れた吸水性を発揮する。速乾性の上でも、洗濯機の脱水処理での水切れをよくし、繊維内部に残った水を繊維表面に出やすくするという利点もある。
W&W性3・5級は洗濯してもほとんどシワにならないレベル。「完全ノーアイロンを顧客に実感してもらう」(機能テキスタイル部シャツグループ藤井俊哉マネージャー)ことができ、販路拡大を目指す。




