JC速報/出展者ブースから

2003年12月04日 (木曜日)

伊ニルスターと共同で開拓/兼松繊維

 初めてJCに出展した兼松繊維は、石川洋社長と今回共同出展した伊ニルスター社のウンベルト・ロニョーニ取締役マーケティング総責任者らが開幕直後の3日午前、ブース内で会見した。

 ナイロン66マイクロファイバーをはじめとしたニルスター社のナイロン糸「メリル」を日本で織物にして展開する意向で、今回のJC参加が日本での商品初披露となる。「従来のナイロンを超えるナイロンを見てほしい」と石川社長があいさつ。ロニョーニ取締役も「新しいタイプの機能性ある糸とサービスの両方を提供したい。高い技術と独自性を持つ日本の織布業者、染色加工業者らとの協力も深めたい」と日本市場での拡販に意欲を示した。

ファスナー現象起こらない/小野莫大小工業

 小野莫大小工業は、ファスリングフリー生地「コズモラマ」を発表した。薄い綿やウールは、生地と生地がくっつくファスナー現象が起こるため、縫製が難しかった。同社は特許申請した技術で、生地と生地がくっつかず、毛羽が少なくクリアーで、さらっとした落ち感のあるニットだ。「もたつきがなく、シルエットがきれいに見える」という。

 また、世界のウール原料を使った産地別素材や、東京染小紋も展示した。

今回も大いに期待/旭化成AGMS

 旭化成AGMSは旭化成せんいグループとして、シルク・化合繊ゾーンに出展。水を一切使わずにインクジェットプリンターで染色できる「デジタル・プリンティング・システム」と、CADではマクロ検索エンジンを新たに搭載したパターンメーキングシステムを展示している。

 初日の午前中から客足は好調で、同社の平松社長は「前回のJCは当社が独立して一番多くの人に見て頂いた展示会。今回は『旭化成せんい』の旗揚げでもある。当社もさまざまな展示会に出ているが、JCほど多くの成果が得られる展示会もない。今回も大いに期待できる」と語った。

「横への広がり」訴求/東レACS

 東レACSは、CG3ソフトを加えたCADシステムの横への広がりを訴求している。自社開発CG「CGマジック」は、ドローイング(線画編集)、ペインティング(描画配色)、マッピング(合成)の独立した3モジュールで構成するパーソナルデザインソフト。今回はドローイング機能がより使いやすくなった点も強調している。

 同社の寺崎志乃社長は、「ラインアップの広がりで、ガーメントカンパニーにも使っていただけるまで(提案の)幅が広がった。大手アパレルで実績のある縫製仕様書ソフト『プロダクションスペック』もお勧めしたい」と話した。

ウエディングドレス飾る/ユニチカ

 ユニチカグループは、ポリ乳酸繊維「テラマック」100%のサテンジャカード生地を使ったウエディングドレスを展示した。先染め織物やニットのプリントも出品し、染色技術の向上を披露。ハイマルチで高密度織物にし、撥水など付帯加工を施した製品も打ち出した。

 「シルフ」では、複合素材をアピール。リヨセル38%・コットン32%・ポリエステル30%の素材などだ。「テラマック、シルフともに環境に優しい繊維」であり、“光合成の素材”としてアピールする。

竹シリーズなど提案/クラボウ

 クラボウはきれいなコットン「美紡誕生」シリーズをアピールした。「クリアスピン」「コレーナスピン」「クロススピン」である。

 また、竹シリーズも訴求。バンブーレーヨンの「凛竹」「紫竹」、綿と混綿した「バンブーコットン」、徳島県阿南産の孟宗竹から抽出したエキスで処理する「竹の雫」で、マイルドな抗菌効果がある。

 羊毛では、「ビューコンポ」を展示。特殊紡績で毛羽の少ない丸みのある断面の糸だ。これにオゾン処理の防縮加工「エコウォッシュ21」を施したタイプもある。

快適サイエンス打ち出す/東洋紡

 東洋紡は「スポーツ快適サイエンス」をプロモーションした。透湿防水では「アクアベント」、衣擦れの音が少ない「サイレントショット」、高強力軽量ソフトナイロンによる「シルファイン20」などだ。

 また、機能性ニットシャツ「Zシャツ」も提案。価格面の改善では「インドネシアで年間20万枚を生産する。来年は30万枚に拡大するが、その半分がユニフォーム向け」である。

 新商品のポリオレフィン弾性繊維「DOW XLA」も出品し、「ポリウレタンが苦手とした耐光性や塩素晒しに対しても、優れた機能を発揮」と語る。カーシートやアウターでの展開を狙う。