川上・川下 交流の場に/来年4月 北京で「ヤーンエキスポ」

2003年12月12日 (金曜日)

 中国紡織工業協会などが共催する「第1回中国国際紡織紗線展覧会(ヤーンエキスポ)」が04年3月31日~4月2日、北京全国農業展覧館で開かれる。テキスタイルの生産効率に大きく影響し、織物の質や機能、外観等を決定づけるものとして、半製品である糸の動向に熱い視線が送られている。

 「中紡ネット」によると、楊兆華・中国貿促会紡織行業分会秘書長は、現在の中国の糸業界について「風通しが悪く、交流の場が極めて少ない」と指摘、「生地メーカーやアパレルメーカーの製品開発の妨げとなっている」と述べ、川上・川下企業が直接交流できる場が求められている、と展示会の開催の意義をアピール。「新製品開発など相互の生産活動がより活性化されることを期待したい」と述べた。

 同展は展示面積約8000平方メートル。綿、ウール、シルク、麻、化合繊糸、スパンデックス、ファンシーヤーンなどが展示される予定。

 中国の糸市場では年間ばく大な量の需要が生まれ、100%国内供給に頼ることは難しい。そうした意味でも同展は海外の原糸メーカーにとっても中国市場に最新の繊維を売り込む絶好のチャンスとなろう。

 同展示会開催期間には、北京で「北京テキスタイルアリーナ」と称して、「中国国際紡織面料及輔料(春夏)博覧会(インターテキスタイル北京)」「中国国際服装服飾博覧会(CHIC)」「中国国際針織博覧会(ニッティングフェア)」なども開催される予定。