宇自可 伶の「NYコレ」現地 リポート(上)
2004年02月17日 (火曜日)
ニューヨーク(NY)在住のファッションプロデューサー、宇自可伶さんに04秋冬「NYコレクション」を現地からリポートしてもらった。
04秋冬のNYコレクションはメルセデスベンツからオリンパスにスポンサーを替え、特設テントに3つの会場を維持している。
今回もNYコレはレベッカ・テイラーのショーで幕が開けた。彼女の店がこの24日にノリータにオープンする。NYのセレクトショップや百貨店でも、彼女の服は若手デザイナーの中で一番人気があり売れている。彼女の客層は10~40代と幅広く、最近はYジェネレーションにドレスやトップスが大人気だ。ショーではバーガンディ(ワイン色)や薄紫の80年代ニューロマンチック調のドレスが多かった。写真は七分丈のパフスリーブジャケットで、リボンのベルトが可愛い。スパンコール刺しゅうのベリーダンス風スカートも新しい。彼女のデテールを駆使したロック調のドレスやトップスは、Yジェネレーヨンに間違いなく人気を呼びそうだ。
ジル・スチュアートもニューロマンチックなコレクションだ。クラビングに最適なフリルのトップスやベロアのドレスなど、シックな大人のコーディネートだ。DKNYはやはりバーガンディのドレスやプリーツスカート、ウールの膝丈スカートなど、秋らしいコレクションだ。
今回のNYコレのフェミニン素材はシフォンなどの透け素材が多く、トラッド素材ではウールが目立つ。数シーズン続いたパステル調の色はなくなり、バーガンディやカラシ色といった大人の秋色カラーが目立つ。ハンドダイもある。シックなデザインが多く、購買力のある大人の顧客を意識した感じだ。スカートは膝丈が主流で、ミニは消えた。全体としてシックでトラッドなトレンドで、市場よりにまとめた感じだ。
NYコレも新人デザイナーが活躍し、今回一番注目されているのがセバスチャン・ポンス。彼はシェイクスピア時代のイギリス貴族の服を、今風にして見せた。才能のあるデザイナーでプレス受けはするが、市場的には難しそうだ。デビューして3回目のショーを見せたプロ・エンザ・シューラーは、中世のフェンシングパンツを今風のコーディネートにして人気だ。
米国でもYジェネレーションに売れているナネット・レポーが可愛いロココ調のコレクションを見せた。フリルのブレードとラインストーン装飾のピンクのカーディガンで、まさにロココ調の着やすいアイテムだ。今回のナネットはベルベットが多い。星柄のベルベットのドレスは、アクセサリー的な装飾が施されている。ウエストラインにサテンタックがついたツイードのトップスや、ベルベットのリボンベルトなど、優雅で装飾的なロココ調をうまくデテールに取り入れている。
マーク・ジェイコブスはレースでロココ調のドレスを見せた。レースも多い素材だ。ツイードも多いが、装飾的なデテールを施すところが新しい。




