ダイワボウ「和 ジャパニズム」/05春夏素材展に350点
2004年05月07日 (金曜日)
ダイワボウは17~28日の期間、「ダイワボウ05コレクション」を開く。6日から営業開始している新事務所(中央区日本橋人形町2ノ26ノ5日通人形町ビル)でお披露目を兼ねての開催だ。
展示会は「和 ジャパニズム」をテーマに開催する。展示素材総数は350点で、二次製品を交えて出品。約7割が複合素材と複合比率も高めた。
高い技術に裏打ちされた日本テキスタイルの良さを強調する。同社が得意とする高密度織物をはじめとして、強撚糸使いなどを出品する。
超長綿使いで特殊紡績技術を背景とした差別化原糸「エアーコンパクト」を使って、同社の主力で英国空軍が採用していた素材が起源でもある高密度織物「ベンタイルギア」テキスタイルを、パンツやセットアップなどアウター向けとして提案する。原糸となるエアーコンパクトは10番手、16番手と三子撚りの20番手の3種で、織物にした際のきれいな表面感や洗い込むことで生じる独特の素材感が特徴だ。
綿・麻混も投入。麻30%と高混率での混紡糸を使用したほか、コアヤーンの技術を背景として、芯・スパンデックス、鞘・綿/麻混紡糸も使用した。これら麻複合の原糸を経糸に使用し、緯糸に合繊割繊糸で交織したテキスタイルも提案。ソフトな風合いが特徴だ。
合繊割繊糸は「ベントーネ」や「エレーヌ」でも使用しており、高密度織物を主体にストレッチタイプなども投入する。
婦人を意識したレーヨン使いやペーパーヤーン使いの織物も投入。前出の高密度織物「ベンタイル」は加工バリエーションを強化、起毛やバイオ加工、洗い加工など身体になじみやすい素材とした。
このほか先染めシリーズとして、スレン染料を使用し堅ろう度を向上させたコート向け素材や花粉対策「ヒノガード」なども提案する。
新事務所への移転は、東京の関係会社機能を1カ所に集約するのが狙い。製品事業拡大により前事務所が手狭になったことや、関係会社とチームを組んでの仕事も多くなってきたため。
ダイワボウ東京支店のほか、ダイワシザイ、ダイワボウテックス、ダイワボウアドバンス、ソーラー産業、ダイワマルエス、ダイワボウソフトウエアを6~8階のフロアに集約する。ダイワボウ東京支店は昭和1963年から前事務所で営業していた。41年ぶりの移転となる。