カケン/日系の中国内販に対応
2004年05月27日 (木曜日)
上海で試験所認定取得へ
日本化学繊維検査協会(カケン)は上海で日本向け繊維品の試験検査業務に加え、日系アパレルの中国国内販売強化の動きに対応した業務を拡充する。そのため国際基準に基づく試験所認定を中国当局から取得するための準備を始めた。
94年に開業した上海科懇服装検験修整有限公司(上海科懇)は日本人9人、現地スタッフ130人強の陣容。03年には約1300社から約8万3000件の依頼を受け、20万点強を試験したが、ほぼ全量が日本向けだった。青島、大連、寧波に続き無錫にも試験室が開業しカケン全体の日本向け試験体制は強まることから、拠点である上海科懇は内販対応に乗り出すことにした。
試験部内に品質システム管理室を置き、中国の品質管理制度などを研究。国家が定めるGB基準、業界団体が作る業界基準に加え、各社が独自に決める企業基準も扱う。すでに複数の日系アパレルの企業基準策定にかかわった。
また日本の試験所認定制度(JNLA)の中国版であるCNLA取得準備も始めた。これは試験事業者に対する国際基準(ISO/IEO17025)の要求項目に適合していることを中国当局が認証するもの。1年後には取得を予定しており、「日本向けだけでなく、中国国内市場にも対応していることが明確になる」(五十嵐俊夫総経理)という。
一方、日本向けでは染色堅ろう度、寸法変化率など標準的な試験にとどまらず、需要が増えている機能性素材の評価試験や樹脂鑑別など分析機能を強化していく。現状では日本のカケンに回しているクレームの原因調査なども上海科懇で対応できるようスタッフの技能向上に努める。




