速報JC05/ブースからの発信
2004年12月03日 (金曜日)
服飾資材・雑貨/アイデア凝らして提案
服飾資材・雑貨コーナーでは、コマ・テックが刺しゅうの二次加工機械を出品した。刺しゅうの先をカットして「ふわり」を形成するもので、「世界初の技術」という。すでに3回の出展だが、「毎回商談できている」という。
ミナトヤは従来の刺しゅう糸をソフト加工した「リラックス」を提案。今年2月に金糸、銀糸を販売して好評だったため、10月からは20色に拡大している。優れた平滑性があり、ラメ糸特有の刺激が少なく、マイナスイオン効果もある。02年には浙江省平湖市に独資の生産工場を稼働。上海事務所も設立し、中国内販も進めていく考えだ。
福井県繊維資材工業組合は、組合員がピーク時に1000社を超えていた。その後、中国からの輸入、アパレルの中国生産シフトによって、現在、230社となった。織りネームやリボンが中心だが、「ブランドを大事にする日本のアパレル向け」に展示会に参加した。ノベルティの「携帯クリーナー」(裏面がワイピングクロス)などのアイデア商品も展示する。
テンタックは、中国での生産体制を紹介するほか、無線ICタグ、スポーツアパレル商材、転写刺しゅうなどを披露した。とくに転写刺しゅうは人気で、製品に直接はりつけることができる。
播州/斜め織り、よろけ織り提案・桑村繊維
播州先染め産地の桑村繊維は、織り段階での差別化商品“斜め織り”と“よろけ織り”を提案する。
斜め織りは兵庫県立工業技術センター繊維工業技術支援センター(西脇市)などの支援を得て開発したもので、一部産業資材用途に展開しているが、JCを機に衣料用にも浸透を図る。柔軟性とフィット性、経方向の強じんな強さなどの特徴を持つ。
また、よろけ織りは先染め織物は直線柄という観念を見直し、さざ波のような曲線を表現したもの。すでに欧州向けに一部展開しているが、「碧海波(せいかいは)」のブランドで国内向けにも本格販売する。
同社ではストレッチをはじめとする機能素材使いの開発商品を幅広い用途に展開しているが、織りによる差別化商品を加え、独自性を一段と強める。
大阪南部/新ストレッチ、新加工提案・シオタニ
大阪南部産地の大手機業シオタニは、ストレッチバック性に優れた新ストレッチ素材による開発商品と染色加工場との連携による加工反の広がりをアピールする。
新ストレッチ素材では綿のほか、綿麻混にも展開商品を広げ、婦人中心に幅広い展開を狙う。染色加工場との連携では藤井若宮整絨との取り組みによる“カツラギファー”“同ヌバック”“同ビーバー”を初めて公表した。また、ブースには杉野服飾大学との連携の二次製品10点を参考出品。織物を製品化した際の表情も含め開発商品の特徴を訴えた。
カツラギシリーズは主として紳士衣料用途に展開。加工場との共同開発では織物の染色後に顔料を乗せ、さらに製品洗いを施すパンツ素材なども提案している。
三河(蒲郡)/5社が自信の商品を展開
「三河繊維産業商品開発研究会」の名称のもと、3ブースに小森、森菊、森重実業、フタキインテリア、松坂の5社で、ハンガーラックにハンガーで50~100点(各社別)を共同ブースでの提案。
このうち、JC05テキスタイルコンテストにおいて、部門賞では化合繊部門で森菊のチタンスパッタリングパーマキャッチ(リップ)とチタンスパッタリングパーマキャッチ(メッシュ)の2点が表彰された。
三河(蒲郡)産地、いや世界で唯一の“スパッタリング加工”(鈴寅)と、森菊のコラボレーションが国内テキスタイルで、大輪の花が咲いたと言えよう。
各社ハンガー提案では、それぞれの一押し商品を提案していた。
小森の不織布を皮のように表現したテキスタイル。森重実業の衣料用の用途別の織物の見せて触れさせる演出も一見に価した。松坂はカーテンでオパール、起毛、ラメなど、カーテンと加工グラデーションの妙を見せていた。フタキインテリアは帝人ファイバーの特化素材の無地カーテンや、衣料用加工としてなじみの深い“プリーツ加工”のカーテンに付与しての提案は、カーテンに新潮流を与えるものとして期待される。
産学連携コーナー/激突、クリエーション
産学連携のコーナーでは、エスモード・ジャポン東京校、杉野学園、東京モード学園、文化服装学院、武蔵野服飾美術専門学校の5校が企業40社から提供された素材を使って、作品を発表した。
このうちエスモード・ジャポン東京校は、21世紀のブラックミニドレスをテーマにした作品を発表。「フランスの先生に最終チェックを受けて出品した。シンプルな中に進化したもの、プラス強い意志を表現するよう指導した。2年生の作品だが、なかなかいい作品を発表できた」と同校は語る。
同コーナーは学生同士がクリエーションを刺激し合うとともに、学生の素材に対する関心を高める効果を狙っている。
フランス/デザイン、カラーを訴求
フランスパビリオンに出展したルシアン・ノヨン社は、リバーレース(織物のレース)の産地であるカレーに本社がある。日本進出は80年。ジャパン社を置いて、すでに主要なランジェリーアパレルと取引を行っている。
欧州ではラペルレ(イタリアの最高級ランジェリーアパレル)、バルバラ(フランスの最高級ランジェリーアパレル)にも販売。伝統的なリバーレースの職人の技がモットーだ。
今回は「フランスのデザイン力、色の付け方を日本の皆さんに紹介したい」と参加。新作は来年1月のパリのランジェリー展で発表する。
協力関係の強化必要/仏代表 出展品レベルの高さ評価
JCに出展したフランスパビリオンの代表として、見本市企画会社ユーロベットのジェアン・ケティエ専務理事は1日会見し、日本企業との協力関係を求めたほか、JC出展品のレベルの高さを評価した。
「JCとの関係は2年に及び、今回フランスから7社が参加した。JCからはティッシュ・プルミエに15社が参加していただき、親密な関係ができている。今回、海外参加で最初という名誉にあずかり、喜んでいる。会場での日本の品質はすばらしく、日本特有の技術革新がある。グローバル化が急速に進む中で、日本とフランスの企業は、互いに協力関係をもっと強めていく必要がある」。




