伊藤忠商事/染色加工子会社を売却
2004年12月08日 (水曜日)
伊藤忠商事は05年3月15日付で、染色加工子会社、マルサンアイ(福井県鯖江市)の保有株式15万株の内、13万株を、染色加工業のウラセ(福井県鯖江市)に売却することを決めた。マルサンアイに出資する東洋紡も全3万株を同日付でウラセに売却する予定。
譲渡後の株主構成は発行株式20万株のうち、ウラセ80%、伊藤忠10%、三菱レイヨン10%となり、マルサンアイはウラセ子会社となる。現経営陣は05年3月末で退陣。4月からウラセより役員が就任する。
伊藤忠は二次製品など川下指向を強めており、マルサンアイへの発注量も少なく、染色工場を運営する重要性が低くなっていた。一方、業績回復が著しく、業容拡大を図るウラセグループの一員となることで、マルサンアイ、ウラセ両社の競争力を向上できると判断した。引き続き、販売面においては、ウラセと連携しながら協力していく。
マルサンアイの03年度売上高31億円、04度は30億円となる見通しで、黒字は維持している。