IFS「スポルディング」展開へ/スポーツライフスタイル提案

2005年01月26日 (水曜日)

 伊藤忠ファッションシステム(IFS)は25日、米国ラッセル社とスポーツブランド「スポルディング」のマスターライセンス契約を結んだと発表した。正式締結日は今月1日で、契約期間は5年。日本での市場規模は現在約200億円(小売価格)で、これを3年後には300億円に拡大していく計画。

 同契約に対しIFSの三宅純二社長は「マーケティング力など当社の強みを最大限に活用し、将来的にはライフスタイル型ブランドとして発展させていきたい」と語り、またラッセル社のスコット・クリールマン氏(スポルディングディビジョンプレジデント)は「(同ブランドの)世界におけるライセンスビジネスで、日本はその3分の2を占める。そのため関係各社とはこれまで以上に密接な連携を図っていくとともに、商品開発および小売り管理などを強化していく」と抱負を述べた。

 今後日本市場では現在展開するサブライセシー(37社)をベースに、(1)ブランドの価値向上(2)アクティブスポーツ分野の強化(3)カジュアルウエアを含めたライフスタイル分野の拡充――などを図っていく。商品構成比は現状、アクティブが2割、カジュアルなどが8割を占める。

 展開販路は既存の大型スポーツ専門店、大手GMS、郊外型専門店に加え、セレクトショップなどファッションチャネルなどへの拡大も視野に入れている。

 同ブランドは1876年米国で誕生し、バスケットをはじめとする競技用ボールを中心とした総合スポーツメーカー。全世界の売り上げ規模は4億2500万ドルで、うちライセンスが半分占める。日本上陸は約30年前となる。